DOWNHILL SERIES初戦、高知県宿毛市日平公園大会

©️DOWNHILL SERIES

マウンテンバイクの“下り”スピードを競うダウンヒルレース。そのシリーズ戦を行う「DOWNHILL SERIES」の初戦が、3月30日・31日に高知県宿毛市で開催された。

以下、DOWNHILL SERIESによるレポート。

11シーズン目を迎えたDOWNHILL SERIES。今年も開幕戦は四国・高知県。現地オーガナイザーである高知県のMTBショップ・Swankysの下川俊介さんが新たなご縁を繋いでくださり、今年は自転車を活用した街づくりを勧めている「宿毛(すくも)市」での開催が決定した。

昨年のうちに会場は決まっていたものの、まったくの森のなかを何日も歩き続けてなんとかラインを見つけ繋いでいったという、ゼロからのコース造成。宿毛市の職員さんの協力も得て3ヶ月かけて造られた今回の特設コースは、勢いある若手ライダーたちに「今までのDOWNHILL SERIESで一番ハード!」と言わしめるものになった。

コース距離は525m、標高差は81m。選手は15分ほどの舗装路をバイクを押し上げてスタート地点へ向かう。スタート直後はフラットな直線区間が続き、森の中に入ると階段状のシングルトラックに突入。途中に再びフラット区間があるものの、テクニカルなセクションが続く。シングル前半はキャニオンジャンプとドロップオフ、ゴール間近はスティープなロックセクションで最後まで気が抜けない。前半のフラット区間と違い、後半は集中力が試されるという、短いながらも攻略要素が詰め込まれたコースになった。

フィニッシュエリアにはソメイヨシノが咲き誇り、「みんなが来るのに合わせたみたいに咲いたねえ」と地元の方が声をかけてくれたほど、春爛漫の景色が会場を彩った。

コース脇を桜が彩った。 ©️Noriyasu KATO

予選は今年ゼッケン1番を付ける18才の田中航太選手(myx/TRAIL Adventure)が1分02秒319で1位。16才の幾田悠雅選手(輪娯館)が0.365秒差の1分02秒684で2位。そこにベテラン勢の淺野善亮選手(CIVREL Homies)、阿藤寛選手(CIVREL Homies)らが続いた。

メイン会場には宿毛市や宿毛市観光協会をはじめ、地元飲食店のブースも並び、うれしいくらいの歓迎ムードが漂う。レース会場で地元のおいしいものを食べることができたり、お土産を買うことができるのはとても貴重だ。

日曜日。決勝がはじまると、みんな前日の予選よりも大幅にタイムを更新していく。エリート女子クラスは14才の嘉村玲亜選手(Limited Team 846)が初優勝。エリート男子クラスは田中航太選手が58秒849で優勝。2位は幾田選手59秒542と2人が1分切りを果たした。3位には淺野善亮選手、4位には阿藤寛選手と、1〜4位は予選TOP4と同じ顔ぶれとなるなか、予選7位に沈んでいた山本一晴選手(takebow-tune Gravity republic)が5位となり、表彰台を死守した。

優勝した田中選手はレース後、「コースは短めで狭くて急でガタガタ。かなり得意なコースではありましたが、最初から最後まで怖かったです。押し上げと最初のフラットな直線が辛く、試走しすぎて疲れちゃった感じもありましたが、飛ばしていたら楽しくて、今回はもらった!という感覚がありました」と話してくれた。2位の幾田選手は、「今回はめちゃくちゃいい感じにハードなコースでした。最初の漕ぎは得意でしたが、もうちょっと長いコースの方が良かったですね。途中、砂利に降りるところで曲がりきれずスリップしてしまいました。2位続きで悔しいです。」と悔しさを滲ませた。

イベント両日ともに中原市長がお越しくださり、日曜日の表彰式ではプレゼンターも務めてくださった。「宿毛市は自転車を活用した街づくりを進めています。自転車を大好きな人たちに思いきり楽しんでもらえるイベントをやっていきたいと思っていて、そのなかでDOWNHILL SERIESのお話がありました。これを一回で終わらせるのはもったいないので、地元の愛好者の方々と連携しながら今後も続けていけたらと思います。」と来年への継続開催の意欲を語ってくださった。

2日間とも観戦にお越しくださった中原市長。 ©️DOWNHILL SERIES

また、今大会には、2020年から宿毛大使を務め、宿毛市の魅力を発信している竹之内悠さんと松田千裕さんも参加。会場中が驚いたのは、XCとCXのライダーでありCXのナショナルチーム監督を務める竹之内悠選手(宿毛大使 /slash - Transition Bikes)がエリートクラスで予選5位、決勝6位に入ったこと。

初めてのダウンヒル競技参戦とのことだったが、体の使い方がそうとは思えないと予選後に話題を呼んだ。「15年〜20年前に自転車を始めたころ、DHをやりたいって言ったら親に止められてXCライダーになったんです。今になって夢がかなって、個人的には最高でした。決勝は安パイに行きすぎました。今日はもう一個トライしとかなあかんかったなと思います。今年はまたDOWNHILL SERIES出れたらと思います。」と話してくれた。

また、元ロードレースの選手でダウンヒル競技は初と言っていた松田千裕さんは試走するたびに「恐怖と緊張で手も足もガクガク震えていました・・・」と話してくれていたものの、笑顔でフィニッシュ。オープン女子クラスで優勝という結果となり、地元応援団から大きな拍手が湧いた。

初開催の会場で、コースもできたてほやほや、レース前には不安もあったが、宿毛市さんのお力添えもあってとても和やかな雰囲気で開幕戦を終えることができた。

優勝した田中航太選手(myx_TRAIL Adventure) ©️Noriyasu KATO

 

エリート女子優勝の嘉村玲亜選手(Limited Team 846) ©️Noriyasu KATO

 

XC_CXライダーとは思えない乗りこなしを見せた竹之内悠選手(宿毛大使 _slash - Transition Bikes) ©️Noriyasu KATO

 

DOWNHILL SERIES 2024 #1 高知県宿毛市日平公園

2024年3月30日(土)〜31日(日)

エリート男子リザルト
1. 田中 航太(myx/TRAIL Adventure)58.849
2. 幾田 悠雅(輪娯館)59.542
3. 淺野 善亮(CIVREL Homies)1:00.275

エリート女子リザルト
1. 嘉村 玲亜(Limited Team 846)1:27.661
2. 渡邉 織枝(札幌かえる庭園)1:28.571

決勝リザルトはこちら
https://dhseries.jp/2024/03/31/2024-1-sukumo_finalresult/

次戦は4月27-28日に吉無田高原DHコース(熊本県)での開催。九州最大のXCレース、春の吉無田MTBフェスタとの共催となる。

#2 吉無田高原DHコース(熊本県)詳細はこちら
https://dhseries.jp/2024-2-yoshimutakogen/

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