長野県松本市にある松本情報工科専門学校スポーツバイシクル学科は、ロードバイクやMTB等のメンテナンスをメインに、自転車の乗り方、サイクリングのプランニング、MTBライドの環境整備など、自転車に関わる様々なことを学び、スポーツバイクを楽しむ方をサポートする知識や技術を身につける、全国でも珍しい専門学校だ。
そのスポーツバイシクル学科では授業の一環として、2023年7月22日~23日に岐阜県のウイングヒルズ白鳥リゾートで開催された「全日本自転車競技選手権大会マウンテンバイクDHI」のコース設営準備からレース当日の運営にまで携わる活動を行なった。
レース準備・コース設営
コース設営では、予定されているコースの掘り起こしや、バームの造成、刈り取った草の撤去、コーステープ張るといった作業、レース当日に選手が走行するコース作りを行った。
平スコップやレイコー等のディグ工具を使い、コースを造成していく。
コース上の刈った草を撤去。より安全なコース設営には欠かせない。
コースの造成が済んだところに、杭を打ちコーステープを張る。
レース当日
レース前日・当日の運営では、受付やコース案内等の事務作業、コースマーシャルの業務等、学生たちは各自の持ち場の仕事を担当した。
レース当日朝のミーティング。マーシャルのリーダーから業務の確認、注意事項などが伝達される。
ゴール付近にスポンサーの横断幕を設置する学生たち。
コースマーシャル業務は、レースの安全にかかわる大切な仕事だ。
特に、今回多くの学生が配置されたコースマーシャルは、レース中の選手の安全を確保するためには欠かせない業務。
MTBのレースで発生する落車や転倒の際、転倒した選手や後続の選手の安全を確保するために、本部への連絡、後続選手への注意喚起、転倒した選手の救助など、臨機応変な対応が求められる。
今回のレース運営参加は、学生たちにとって、様々なことを学ぶとても貴重な機会となった。
仕事として自転車に関わる姿勢と責任、臨機応変に動くための報告・連絡・相談、スポーツバイクを安全に乗るための整備の重要性、スポーツバイクを楽しむお客様やレースを開催する自転車業界の方々とのかかわりなど、普段学校の中では学ぶことができない経験をすることができたよだ。
オープンキャンパス開催中
MTBのレース運営にも携わることができるスポーツバイシクル学科では、オープンキャンパスを開催。
8月5日(土)のオープンキャンパスでは、シドニー五輪MTB日本代表、東京五輪ではMTBの代表監督も務め、松本市でスポーツバイシクルショップBIKE RANCHを経営する鈴木雷太氏を講師に招き、特別講座を開催する。
この機会に、トップアスリートからスポーツバイクの魅力や楽しみ方、そしてスポーツバイシクル学科で学ぶメンテナンスの重要性などを学んでみてはいかがだろう。
参加申し込みは、松本情報工科専門学校のWebページ、オープンキャンパスの申し込みフォームにて受け付け中。
自転車を仕事にしてみたい、自転車の専門学校で何を学ぶのかを知りたいという方はぜひ!