こんにちは! 昨年日本でMTBと出会い、今はカナダのMTB天国スコーミッシュにて日々トレイルに繰り出している寺井杏雛(あんじゅ)です。
前回の友人の怪我をきっかけに、私はしばらくMTBから離れてしまいました。
気づけばほぼ1か月。
今日は、そんな久しぶりのライドと、怖さをどうやって克服したかのお話です。
乗れなかった1ヶ月
実は、友達の怪我の直後、もうひとつ事件(?)がありました。
よく一緒に走っていたイングランドの友人が、突然ダウンヒルバイクに買い替えてしまったんです。下りに特化したバイクでは登れないということで、スコーミッシュでライドしてくれなくなってしまいました(笑)。
他にもライド仲間はいますが、みんなレベルが高い。
久々のライドでついていける気もしないし、クラッシュを見た直後に1人で行く勇気も出ない。
そんなこんなで気がついたらブランクが伸びてしまいました。
久々に乗るチャンスが訪れた!
そんなある日、職場の友人ジャレットが「最近バイク乗ってる~~?」と声をかけてくれました。
思い切って、
・事故のこと
・それ以来少し怖くなってしまったこと
・簡単なところにいきたいけど誘える人があまりいないこと
を打ち明けると、
「じゃあ一緒に簡単なとこ行うよ!」
と一瞬で予定が決定! ありがたかったです。

翌朝、私のお気に入りのBlue(中級者)ライン ”Leave of Absence” に行くことが決定!
久しぶりのトレイル
その日は晩夏のよく晴れた日で、まさにMTB日和そのもの。
「今日久々のライドなんて最高だな~」と思いながら待ち合わせ場所へ。
友人からは「ちょっと遅れる」とのメッセージ。
10分……15分……20分……。
30分待ってようやく登場。「遅れちゃった~」的な発言は一切なし(笑)。
こういうところカナダらしい(時間にルーズかどうかはその人次第です。)
さて、私も時間にルーズなので、全然気にせず開始!
登りからもう楽しい
登りながら、久々に地面の感触を感じて「あ~これこれ!」って嬉しくなりました。息が弾んで肺が開いていく感じも気持ち良かったです。
途中に木の細いブリッジがあって、そこは相変わらず緊張しましたが、近くを見るとバランスを崩すので、遠くを見て、祈るように通過。
無事に渡り切ると、あとはもう少し登るだけ。

今回はBlueのラインといっても、何箇所かBlack(上級者)ラインも選択できるトレイル。
Blackできるかな、行きたいな、とトレイルが近づくにつれて、そわそわしてきました。
下り開始! 緊張のセクション!
いざ下り始めると、いきなり根っこのテクニカルセクションが登場。
久々すぎてドキドキしましたが、丁寧にブレーキを使いながらバランスを取る感覚がすごく楽しい! やっぱりMTB楽しい! とホッとした自分がいました。
そしていよいよ、いくつかの急斜面のロールダウンへ。
「久々だし大丈夫かな……」と心臓が跳ねていたのですが、
1つ目 → 友人に続いてクリア
2つ目、3つ目 → ワンチェックしつつ問題なし
最後 → Blackのロールダウン!
最後は特にドキドキしましたが、深呼吸して「大丈夫、大丈夫」と言い聞かせて、無事にクリア!
終わった瞬間、怖さより「楽しい!」が勝っていました。
恐怖心が薄れた日
この日をきっかけに、MTB自体への怖さが薄れて、また仲間とライドに行けるようになりました。
ありがとう!ジャレット!
私のようなビギナーにとって、ダウンヒルって毎回どこかのセクションで怖さが出るスポーツです。でも、その小さな怖さをひとつずつ乗り越えていく感じがたまらなく嬉しいし、だからまた乗りたくなるんだなあと再確認しました。
ちなみに、“Leave of Absence“ にてスコーミッシュライドがどのようなものなのか、動画を撮ってみました! 気になる方はぜひこちらから。
そして今……
清々しい気持ちでこの記事を書いている私ですが、実は最近クライミングで右肘を怪我してしまい、今は左手で一生懸命タイピングしています(笑)。
一瞬脱臼してすぐに戻ったものの、どうやら靭帯を痛めてしまったようです。
右肘の経過や、スコーミッシュでの医療機関の受診の仕方はまた追ってお伝えしますね。
次回は、スコーミッシュの ”雨ライド” の魅力についてお話ししようと思います!
ではまた~!

寺井杏雛(てらいあんじゅ)
山で遊び育ち、その想いのまま学生時代を過ごす。22歳でマウンテンバイクと出会い、山との新しい遊び方を知る。現在はカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、スコーミッシュにて、マウンテンバイクとクライミングを楽しみながら生活を送っている。
Instagram:https://www.instagram.com/anju_terai/



