経年劣化と戦うスポーツおやぢの「朝サイ」記 その3

“埼クリスト”……!?

いろいろな理由があって、平日の早朝にサイクリングすることを思いついたようなことを以前に書いた。

でも、朝から交通量の多い一般道を走るのはストレスだ。 時間的にも通勤時間帯に絡んでくればなおさらだ。

幸い僕の場合は、3kmほどで荒川サイクリングロード(秋ヶ瀬公園)にでることができて、恵まれた環境といえる。

まもなく、こんな回廊が荒川土手の上には出現する。自宅から10分もかからない。

横から見るとこんな感じ、自転車と一緒に自撮りしたいのだけれど……(笑)。

彩湖の土手の上、川の右手は東京都だ。

近頃は、アチコチで自転車レーンが整備されつつある。でも、残念ながら日本人ドライバーの自転車に対するマナーは決して良好ではない。

特にヨーロッパに比べて(暗に走ったことがあるという自慢?)。だから時としてコワイ思いもする。

我が埼玉県は、映画「翔んで埼玉」でディスられているように、都道府県幸福度では常にワースト5の常連だ。

『人気がない、魅力がない、何もない……!!』 残念ながら、埼玉県に多く生息する埼玉都民も事実だからディスられても仕方がないと思っている。

しかし、それは真実ではない! 埼玉都民は電車での南北移動しかしないので、非常に限定的な地元情報しかもっていないのだ 。

“埼(サイ)クリスト”は埼玉都民と違う! たぶん……

出勤前に朝サイできるし、アプローチには河川沿いのサイクリングロードが整備されているので、休日には簡単にサイクリングして田舎にいける 。

そして、アプローチが他の都道府県よりも安全であまりコワイ思いをせずにすむ。 だから危険な自動車ドライバーに遭遇するリスクは極めて少ない。

したがって、“埼クリスト”は、ワースト5でなくて、ベスト10に入るんじゃないかと思っているはずだ 。

本当は ベスト5と言いたいが、この映画でも指摘されていたように、我が埼玉県には海がない。

これは大きなマイナスポイント……だからベスト10と言っておこうと自虐傾向のある、いや謙虚な“埼クリスト”は思うのだ。

具体的には……
◆職住楽近接(職場と住居が遠くなく、楽しめる場所も近接)
◆河川沿いには、サイクリングロード(でも標識がほとんどない)
◆都心から一番近い田舎
◆美味しい野菜
◆数々のB級グルメ
◆想像以上に豊かな自然
◆自転車で簡単に楽しめる

そりゃ、しまなみ海道や沖縄は素晴らしいかもしれないが、 生活圏から身近な場所ではないし、非日常の場所だ。

朝方サイクリングで雉と戯れて、数時間後には都内でふつうに仕事ができる環境って、他にあるだろうか?

地図を見ると、南北に川が流れていて、川と川の間に街と鉄道が存在している。

東西どちらかに、数キロ移動すればサイクリングロードにぶつかる環境は、“埼クリスト”にとって都合が良い。川を下れば埼玉県民の悲願である海を拝むことも可能だ。

これ以外にも、ほとんどの川沿いには、自転車と歩行者が通行できる河川管理道路が整備されている。上記のマップは埼玉県のWEBから。

仕事柄、日本国内のアチコチに出向くことがあり、チャンスが有れば朝サイをする。多くの都府県の河川沿いの土手の上は、四輪自動車も走る一般道路。

そして、朝の通勤時間帯は、すごいスピードで自動車が走っていて自転車が安心して走れる環境には程多いものだった。

それに比べて、埼玉はこんなすばらしい環境なのに、ワースト5なんて!? と、“埼クリスト”は思うのだ。

稲の甘い香りで豊穣の季節を知る。富士山も見える!

定番の朝サイコース、新河岸川沿いのコスモス。9月中旬~。

新鮮な野菜が安く買えるのも魅力だが……。

“埼クリスト”にとって、すばらしい環境であるこのエリア。今年になって、朝サイ人口が増えている 気配を感じていた 。

いろいろ見聞してみたら……いままでは会社の通勤を考えると朝7時前に帰宅しなければならないために、日の出前の起床が必要だった。しかも、寝坊すると少ししか楽しめなかったのだ。

でも、新型コロナの影響でテレワークが普及したため、午前9時までに自宅から会社のサーバーにアクセスすれば良くなり、ゆとりをもって朝サイをエンジョイできるようになったとか……

どうやら、そんなことも背景らしい。もしかしたら、一部の埼玉都民が“埼クリスト”に変身しているのかもしれない。
 
【おまけ、最近の朝サイから】

朝だから見つかるお気に入りの場所―川越

昼間は観光客だらけ、朝は誰もいないー川越

都内からのサイクリングのベンチマーク、榎本牧場もさいたま市内からだと朝サイで可能。

Profile 神田秀仁

還暦を数年前に過ぎた、スポーツおやぢ。
若い頃はオートバイに狂っていたが、自転車業界(Tommasini,Casati,Calamita)に関わり始めた30年以上前にMTBに乗り始め、20年ほど前からロードバイクに乗り始める。中年以降は、メタボ(脂質異常症)、脊柱管狭窄症、腰椎ヘルニア、アレルギー性喘息等を経験しながら、ダイエットにいそしむ。軽いノリでロードバイク、ラン、スイムを始め、2002年にトライアスロンに挑戦したが、溺れかけ、スイムがトラウマに。その後数年はデュアスロンとなり、奥武蔵を中心にサイクリングを楽しむように。気付けば80kg以上あった体重は、70kg前後に。トライアスロンも復活(宮古島・佐渡・Ironamnを経験)。

- 連載, ロードバイク

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