BROMPTON L3
ある日、日泉ケーブルより新色のご案内が。それだけでなく読者プレゼントまでいただけるとか!ショップカスタムの取材で何度も目にしているくらいですから、プロも選ぶアイテムということ。これは試してみないわけにはいかないですよね。
見た目も性能も軽やかに生まれ変わった!?
「ショップカスタム」で出合う率の高い「日泉ケーブル」。それだけにその存在はもちろん、性能の良さや豊富な色展開で評価されていることも知っていました。これまでケーブルを替えたい欲はあまりなかったのですが、新商品のご案内をいただいたのはなにかのご縁!?
ということで試してみることにしました。
新色は女性ファンの獲得に期待しているという淡い色合いの8色。どれもかわい過ぎず、落ち着きがあってすてきな色です。
しかし、編集部号のブロンプトンは主張のあるターコイズ。黒や白のフレームだったら色遊びが楽しそうですが、そろえすぎず、奇抜すぎず……と、色選びに苦戦しました。最終的に選んだのは「くるみ」と「柿色」。なかなか悪くない気がします。
そして、同時に交換したインナー効果もあってか、ブレーキのタッチが明らかに違う。ケーブルひとつでここまでスムーズになるとはちょっと驚きました。
工程はざっくりと……
自分で作業をする場合、作業前にケーブルがどんなラインを通っているか、しっかり確認しておきましょう。
取り付けラインの確認後、ケーブルを外していきます。今回はフロントブレーキケーブルから作業します。
こちらはブロンプトンのケーブルをまとめるパーツ。フロントブレーキのアウターケーブルはここで分割されます。
フロントブレーキのアウターケーブルを外した状態がこちら。作業して初めて分割されていると知りました。
交換するアウターケーブルは元のケーブルの長さと合わせてカットするために目印をつけておくと安心です。
ケーブルカッターを使い、目印に合わせてアウターケーブルをカットします。
アウターケーブルを切った後は、断面の処理が大切。断面がきれいでないと性能を100%発揮できません。鉄ヤスリを使用して切り口のバリを取り、千枚通しなどでケーブル内部のつぶれがないように整えましょう。
写真では分かりにくいですが、31本の細いワイヤーを撚り込むことで伸びにくくしなやかな動きを実現するらしい。
ブレーキレバーにインナーケーブル取り付けます。引きの軽さを持続させるにはグリスの塗布が重要です。
レバーと調整用ネジの切り欠きをそろえてインナーケーブルを通していきます。
アウターケーブルにエンドキャップを取り付けます。軽くペンチでかしめておくと外れにくくなります。
インナーケーブルをアウターケーブルに通していきます。アウターケーブルにルブなどを使用してもOK。
インナーケーブルをブレーキ本体にしっかり取り付けたらワイヤーエンドキャップを付けて作業は完了。
ブレーキケーブル交換、完成!
今回できなかったシフトケーブルの交換も近々……
なぜシフトケーブルを交換しなかったのか。それは作業に自信がなかったからです。外装3段変速化したブロンプトンのケーブルとじっくり向き合う余裕がなく(締め切り間際で)今回は見送りました。ということで、シフトケーブルは後ほど交換します。自信のない作業はお店にお任せする予定です!
フロントのアウターケーブルに「柿色」、リアのアウターケーブルに「くるみ」を選択。タイヤサイドの色とレザーサドル&グリップの色とコーディネイトされている?
NISSENステンレスアウターケーブル
価格:税込1430円(ブレーキ用2m/1本)、税込1650円(シフト用2m/1本)
新色8色、ミリタリーグリーンのみ透明色、ほかはつや消し色
NISSEN SP31スペシャル
ステンレスインナーケーブル
価格:税込2530円(ブレーキ用前後セット)
使用したのは「柔軟性」「耐久性」「低摩擦」が特徴のインナーケーブル。ブレーキ用はシマノ・カンパ・MTB対応あり。
問:日泉ケーブル
tel 072-438-4833
https://www.nissen-cable.jp/
編集部 ヨコキ
『自転車日和』vol.60(2021年11月発売)より抜粋