こんにちは! 日本でMTBと出会い、今はカナダのMTB天国スコーミッシュにて日々トレイルに繰り出している寺井杏雛(あんじゅ)です。
今回は、連載でもお馴染みのスコーミッシュやウィスラーを飛び出し、さらに北へとハンドルを向けます。舞台は、Sea to Skyエリアの最深部、「ペンバートン(Pemberton)」です!
1. マウント・カリーの懐 ペンバートン(Pemberton)

バンクーバーからハイウェイを北上すること約2時間半。ウィスラーからさらに30分ほど進むと、それまでの華やかなリゾートの雰囲気は一変します。
「ペンビー(Pemby)」の愛称で親しまれるこの街は、ビジターの姿もまばらな、非常にのどかで静かな場所。しかし、顔を上げれば、街の象徴である「マウント・カリー(Mount Currie)」が圧倒的な威圧感をもって聳え立っています。
垂直に切り立ったその荒々しい岩肌は、ここがハードコアなライダーたちの隠れ家であることを物語っているかのようです。
2. 「ムーンダスト」が舞う、ドライな急斜面

ペンビーにもMTBトレイルが無数に存在します。
そして、ペンビーのライドの特徴は、スコーミッシュやウィスラーと「気候」がガラッと変わることです。
夏場は特に乾燥し、「ムーンダスト(月の砂)」と呼ばれるほど細かい砂に覆われます。また、急でルーズな土の斜面が特徴的で、砂と一緒に滑り落ちるようなライディングが求められます。
3. いざ実走! 岩の洗礼と、極上のロングラン
今回実際にライドしたのは、Mission Impossible1とHawaii1~3というトレイルです。
まずは地味にきついグラベルの登りを経て、Mission Impossible1へ。斜面を登ってトレイルヘッドに向かいます。その名の通り、ペンバートンらしい「岩」と「砂」がミックスされたテクニカルなブラックトレイルです。全3パートのうち、今回はパート1のみをチョイス。スリリングながらも丁寧にテクニカルセクションをこなすことができました。パート2以降は一気に難度が上がる「ミッション」が待ち構えている予感。
続いて、さらに標高を稼ぐタフなアップヒルの先に待っていたのが、Hawaii 1~3。
「ハワイ」というその陽気な名の通り、ここは南国のパラダイスを彷彿とさせる最高に気持ちの良いフロートレイルです。連続するバームをリズミカルに乗りこなし、地形と一体化する感覚はまさに快感!

特筆すべきは、パート1から3までを繋げた時の圧倒的なボリュームです。一気に駆け降りれば、心地よい疲労感とともにペンビーの広大さを肌で感じる、非常に満足度の高いロングランとなりました。難易度は「ブラック」に設定されていますが、比較的スムーズで、スピードに乗る楽しさを存分に味わえる一本です。

Screenshot
そして、ライド後にはブラックベアの親子にもお目にかかれました!
やはり、こぐまは可愛いです。
以前、カナダBC州とブラックベアについての記事を書きましたので、気になる方はこちら(リンクに飛ぶように→https://jitensha-biyori.jp/mtb/28092/)から。
4. まさに「MTB王国」ブリティッシュ・コロンビア州
スコーミッシュの深い森とも、ウィスラーの洗練されたパークとも違う。ペンバートンには、砂埃が舞うドライな世界が広がっていました。
今回訪れたのはまだほんの一部。このブリティッシュ・コロンビア州には、さらに内陸へ進めば、砂漠のような乾燥地帯に巨大なセクションが広がるカムループス(Kamloops)など、気候も地形も異なるフィールドが無限に点在しています。
まさに、「MTB王国」! いつの日か、MTBとともに北米ロードトリップをしたいものです!
では、また。

寺井杏雛(てらいあんじゅ)
山で遊び育ち、その想いのまま学生時代を過ごす。22歳でマウンテンバイクと出会い、山との新しい遊び方を知る。現在はカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、スコーミッシュにて、マウンテンバイクとクライミングを楽しみながら生活を送っている。
Instagram:https://www.instagram.com/anju_terai/



