2020エンデューロ・ナショナルシリーズ開幕!

新型コロナウイルスによる自粛や規制により、ワンデイイベントのENSライツ3戦を消化した時点で中断を余儀なくされていたエンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)が、9月5日(土)~6日(日)、長野県の白馬岩岳MTBパークにて開催された。

◆エンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)って?

マウンテンバイク人気を牽引する競技として、国内外で注目度の高いレースイベント「エンデューロ」。

日本ではエンデューロ・ナショナルシリーズ(主催・運営株式会社ダイナコ)として2014年からスタート。

ワンデイイベントの「ENSライツ」と、2日間で行なわれる「ENS」が各地で開催されている。

↓くわしくはこちら
http://ens.dynoco77.net/index.php?about2020

1人ずつ走行するタイムトライアル形式として「密」にはなりにくいエンデューロ競技ではあるものの、クップ・ドュ・ジャポンMTBをはじめとする公式戦や、フェスティバル形式のイベントの多くが中止となる中、主催者であるENS実行委員会では「ソーシャルディスタンス」と「感染防止対策」のため、受付前に非接触の検温を実施→各自によるビブナンバー確認→エントリーキット受け取りという流れを設け、ゴンドラ乗車時やスタート前の待機時にはマスク着用が義務づけられた。

会場入りした参加者・スタッフは非接触式体温計による検温を受けた。(c)ENDURO NATIONAL SERIES

ENSが結んだ縁! 平野温子さん、直人さん夫妻に結婚記念日のナンバーカードをプレゼント。(c)ENDURO NATIONAL SERIES

台風10号の接近により天候の悪化も懸念された週末だったが、この日は強い陽射しのもと厳しい残暑に見舞われ、DHコースを使用するステージ2と3は、砂埃が舞うほどのドライコンディション。

一方AAおよびAクラスによるタイムドセッションが行なわれるステージ1は、金曜の夕立によりかなり滑りやすくなった上に、試走の繰り返しでいくつもの轍ができていた。

午後3時から始まったタイムドセッションでは、1年ぶりのENS参戦となった井手川直樹(KONA RACING TEAM)が1分47秒57でトップタイム。

約2秒遅れで九島勇気(玄武/Mondraker)。さらに宇津孝太郎が最終コーナーでコースアウトしかけながらも、九島に遅れること0.03秒で続いた。

土曜深夜に再び激しい雨が降ったものの、朝9時のAAクラススタート時の天候は曇り。途中、小雨がパラついたものの大勢に影響はなく、スターティングリストに名を連ねた165名が出走。

前日以上にウエット路面となったステージ1は、前年の優勝者、内嶋亮(Mondraker/IRC)が1分57秒で首位に。

コースセッターを務めた昨年のシリーズチャンピオン、佐々木博(重力技研/urge/drop8/SUBARU)も転倒するなど、序盤からやや荒れた展開となった。

ゴンドラで山頂に移動。「アルプスダウンヒルコース」を使ったステージ2は、永田隼也(KONA RACING TEAM)が2分01秒76をマーク。

わずか0.1秒遅れで九島、さらに0.1秒で井手川の順。また今年から年間タイトルがかけられたハードテールクラスに出場したAクラスの増田直樹(DTC)が、2分03秒66と総合4位のタイムをたたき出した。

ステージ2のフィニッシュから330m押し上げてステージ3へ。最後の数10メートルがキツい! (c)ENDURO NATIONAL SERIES

ステージ3の3連ジャンプでヒネリを入れて楽しむのは、コースセッターを務めた佐々木博選手。 (c)ENDURO NATIONAL SERIES

迎えた最終のステージ3は、山頂から「カミカゼダウンヒルコース」と「アルプスダウンヒルコース」を組み合わせた全長約4.4km、高低差370mというロングステージ。雨の影響が残るシングルトラックもあるため、スキルと高い集中力が要求された。

ここでも永田の勢いは止まらず、ただ一人10分30秒台でフィニッシュ。3ステージの合計タイム14分34秒12として九島に12秒差をつけ、開幕戦を勝利で飾った。  

久々にENS参戦の九島勇気。いくつかの小さなミスで永田の独走を許してしまった。(c)ENDURO NATIONAL SERIES

ステージ3スタート直後の3連ジャンプは絶好の撮影スポット。カメラを意識しすぎて飛びすぎるライダーも。
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高速セクションとシングルトラックが交互に現れるカミカゼDHコース。(c)ENDURO NATIONAL SERIES

ウイニングコールを受ける永田隼也「新しいバイクとサスペンションのデビューウインが果たせて満足です」
(c)ENDURO NATIONAL SERIES

昨年から独立した表彰対象となっているEバイククラスは、ENS初代シリーズチャンピオンの黒沢大介(SDL/m2tb)が、リジッドのYPJ-XCで総合26位となり優勝。

今季からアウトドアブランドのモノラルが年間スポンサーとなったハードテールクラスは、増田がステージ3で痛恨のパンク。総合20位でフィニッシュした市原和展(MONORAL)が優勝となった。

緊急事態宣言中は、ズイフトでヴァーチャルレースやトレーニングをしていたという永田は「長いオフシーズンでしたが、しっかり身体を作れたので自信を持って走ることができましたし、やはり山でマウンテンバイクを走らせるのは最高です。また今回、新しいコナ・プロセスXのデビュー戦となりましたが、勝つことができて良かったです。予定していた海外遠征は難しい状況ですので、今できることをして日本のエンデューロシーンを盛り上げていきたいですね」と語った。

最上位のAAクラスは、現役DHエリートが表彰台を独占。
(c)ENDURO NATIONAL SERIES

年々参加者が増えているウイメンズは、地元のMTBクラブHMBCの原つばさが優勝。(c)ENDURO NATIONAL SERIES

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【レースリザルト(9月7日確定版)】
http://ens.dynoco77.net/swfu/d/auto-kEmMtT.pdf

◆カテゴリー別
AA:
1.永田隼也(KONA RACING/OAKLEY)
S1:02:00.48、S2:02:01.76、S3:10:31.88 合計:14:34.12
2.九島勇気(玄武/Mondraker)
S1:02:02.57、S2: 02:01.86、S3: 10:42.17 合計:14:46.60
3.宇津孝太郎 
S1:01:57.95、S2: 02:04.07、S3: 10:45.04 合計:14:47.06

A:
1.大野良平(kybカントリーモーニング)
2.野口寛洋(KYBカントリーモーニング)
3.藤田翔也(rokkoracing)

B:
1.平林安里(TEAM SCOTT)
2.有井麻人(南アルプス山守人レーシング)
3.木地雷太(アールズサイクル)

C:
1.田村竜樹(BJCC)
2.屋比久玲央(MIE)
3.市丸晋伍(サローネデルモンテ)

ウイメン
1.原つばさ(ハラツバサ)
2.大沢茉希(3UP.)
3.岡田透江(Workshop monkey)

ハードテール
1.市原和展(MONORAL)
2.竹之内真(TAKE.D ddb)
3.祖田輝之(MONORAL)

FATBIKE
1.近藤直人
2.平井春夫(南アルプス山守人レーシング)

E-BIKE
1.黒沢大介(SDL/m2tbc)
2.難波 泰(重力技研)
3.木塚真也(重力技研)

お父さんと熊本から1100km旅してきた山本一晴君。ENS初出場ながら総合25位と大健闘! (c)ENDURO NATIONAL SERIES

「下りを楽しめるハードテールバイク」がコンセプトのモノラルバイクスが、ハードテールクラスを年間サポート。
(c)ENDURO NATIONAL SERIES

表彰式後にソーシャルディスタンスを保ってかなり広い範囲で行なわれた、ダートフリーク協賛のジャンケン大会。
(c)ENDURO NATIONAL SERIES

ENSの安全な運営と出場者のレベルアップのために、さまざまな試みを行なっている内嶋亮。 (c)ENDURO NATIONAL SERIES

ソーシャルディスタンスを意識した集合写真。
(c)ENDURO NATIONAL SERIES

ENS公式ホームページ
http://ens.dynoco77.net/

ENS公式facebook
https://www.facebook.com/ens.japan/

レポート:Hideyuki Suzuki

-  イベント, MTB

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