グリーンシーズンが終わりを迎え、通年走れるフィールドをご紹介したいところですが、ごめんなさい。
来春オープン予定のニューコースの情報をお届けします。
オープンを楽しみに、もうしばらくお待ちください。
ジロ グラベル バイクパーク斑尾
「ジロ グラベル バイクパーク斑尾」が位置するのは長野県北部と新潟県にまたがる信越エリア。
2つの国立公園、雄大な流れの千曲川や湖沼に囲まれ、冬には世界有数の豪雪地に。自然豊かな山岳エリアだけに、森の中のシングルトラック、林道や峠道、田園風景の広がるグラベルロードの宝庫!
そんなエリアにて、斑尾高原スキー場を拠点とし、3カ年計画でコースを造成予定。
GIROやCANE CREEK等を取り扱うダイアテックが地元9市町村と連携しつつコース造成をサポートし、バイクパークに加え斑尾周辺トレイルを使用する仕組みづくりを目指す。
予定している利用の流れ
(1)斑尾スキー場にてチケットを購入。
(2)保険加入に関するチェック。
(3)受付にて、走行上の注意点説明&バイクチェック。
(4)ナンバープレートorリストバンド配布。緊急連絡先の記載。
(5)GPSをレンタルし、居場所を把握。
(6)ライド終了後、受付にてGPS返却。
仲間や家族と遊べるニューパーク
アメリカやヨーロッパをはじめとする海外では日常・非日常を問わずオフロード走行を楽しむ方々が多いようですが、日本のスポーツ自転車界隈はまだまだロードバイクが主流。
ここ数年、各社がグラベルロードを取りそろえたことでロードバイクとMTBとの架け橋となり、オフロード業界に光が差してきたことはマウンテンバイカーにとってもうれしいことですが。
今回は来春オープン予定の「GIRO Gravel Bike Park Madarao(ジロ グラベル バイパーク斑尾)」をご紹介。
長野県と新潟県の県境に位置する斑尾高原スキー場を拠点とするこのパークはグラベルバイクを想定してデザインされたものですが、MTBでも走行が可能(ただし、ノブの高いタイヤを履いた下り系MTBを想定したコースではなく、グラベルバイクやノブの低いタイヤを履いたクロスカントリー系MTBに向けたフィールドです)。
キャンピングパークに隣接するため、オフロードライドだけでなく友人や家族とさまざまなアウトドア体験を楽しめそうです。
まずオープンするのはキッズや初心者でも楽しめるSS2とSS1の2ルートですが、ロングライドを満喫できるルートの開発も進めていく予定とのこと。
来年に向けて期待が高まりますね!
この日はメディアや販売店向けのコース試乗会。
グラベルロードの方がほとんどでしたが、『MTB日和』編集部はもちろんMTBでの参加です。
コース造成等をサポートするダイアテックの方々も同行し、自転車のジャンルを問わず楽しめるフィールドであることを自らアピール!?(ロードバイクではそれなりのテクニックがないと厳しいです……)
こちらは来春オープン予定のコースの一部。この日は前日の雨の影響で一部ぬかるんでいる場所があったものの、基本的にスムーズで走りやすい路面でした。ここならキッズも楽しめそうです。
この日は来年オープン予定のコース以外にもさまざまなルートを走行。
なぜかひたすら登り続ける場面があり、「修行か!?」と思いつつかなりがんばりましたが、後半はMTBの激軽ギアでも呼吸が整わずに力尽き……。涼しい顔で登っていくE-MTB の参加者を心底うらやましく思ったのでした。
ガツンと登ってしまえばあとは下るだけ♪ かと思いきや、アップダウンをそこそこ織り交ぜながらのトレイルライド。
撮影時は紅葉が美しく、落ち葉の絨毯のおかげで路面もふんわり。
ゲレンデに出ると視界が開け、周辺の山々の雄大な景色が飛び込んできます。ここでしばし休憩&撮影タイム。
ゲレンデの下りはなかなか急でスリリング! 道があるわけではないので、どこを走ろうかとちょっと迷います。
ドロップハンドルでは恐怖を感じそうな下り坂もありましたがMTBは意外とすんなりクリア。
押し上げが必要な登りの場面ではグラベルロードがうらやましかった……。(この場面でのE-MTBはかなり大変そうでした)
トレイルはハイカーやトレイルランナーも利用するため飛ばしすぎには要注意。さまざまなルールづくりが進行中です。
仲間と楽しく会話しながら走れば長い登りもツラくない!?(いや、ツラかった……)
途中、小さな石橋が。楽しそうに見えますが、進入角度にビビって2度ほどスタートを躊躇しました……。
バイクパークには洗車設備も用意される予定なので、すっきり気分で帰路につけます!
写真:村瀬達矢
『MTB日和』vol.44(2020年12月発売)より抜粋