初心者必見! 愛車選びの前に知っておきたい 小径自転車の基礎知識

「タイヤが小さい自転車ってちゃんと進むの?」というよくある疑問への解答を含め、ここでは、初心者のみなさんに向け、小径自転車ならではの特徴やメリット&デメリットを紹介します!

まずは超基礎知識から!

自転車のギアの仕組み(複数のギアがある場合)

スピード:速い
踏む力:大きい

ペダル側は大きいギア、後輪側は小さいギアにチェーンがかかった状態。スピードは出せますが、こぐ力が必要になります。

スピード:遅い
踏む力:小さい

ペダル側は小さいギア、後輪側は大きいギアにチェーンがかかった状態。軽い力でこげますが、スピードは落ちます。

“ちゃんと走れる”には理由がある!

自転車の進む距離やスピードには、ペダル側のギア(=歯車)と後輪側のギアの大きさの比率が関係します。これを知っておくと、お散歩系、スピード系など自転車の方向性を知ることができます。歯車の歯数を表す記号として「T」(=Teeth)が使われます。

26インチ軽快車(ママチャリ)の例

例えば・・・

ペダル側の歯数 32T
後輪側の歯数 14T

32÷14=ギア比は約2.29

ペダルが1回転する間に後輪が2.29回転

26インチタイヤの周長が207cmと仮定すると

207cm×2.29=4m74cm
↑これがペダル1回転で進む距離


20インチ小径自転車(スピード系)の例

※複数のギアがある場合、ペダル側は大きいギア、後輪側は小さいギアがいちばん進む組み合わせとなります。

例えば・・・

ペダル側の歯数 55T
後輪側の歯数 11T

55÷11=ギア比は5

ペダルが1回転する間に後輪が5回転

20インチタイヤの周長が145cmと仮定すると
145cm×5=7m25cm
↑これがペダル1回転で進む距離


注意!
 ギア比が大きくなればなるほど、ペダルを踏むための脚力も必要になります!

小さなタイヤと大きなタイヤはどう違う?

タイヤの小さな自転車が欲しいけれど、普通の自転車と比べたらマイナス要素が多いのでは? もちろんメリットもデメリットもある小径車ですが、それを理解して選べば大丈夫! 気に入った愛車となら楽しい自転車ライフを送れるはずですよ!

小さいタイヤより大きいタイヤの方が速い?

ギア比がきちんと考えられていれば、タイヤが小さくても意外なほどスピードは出ます。では、ほかの自転車と比べるとどうでしょう? タイヤ径は大きいほど、回転しはじめると慣性の力で勢いがつき、スピードを維持しやすくなります。小径車は、その勢いが落ちやすいため、スピードを維持する上では不利となるのです。

こぎ出しの軽さは街中の移動にぴったり

タイヤの大きな自転車と比べて高いスピードを維持するにはパワーが必要な小径車ですが、その分、こぎ出しの軽さが魅力です。ギア比が同じ場合、小さなタイヤは小さな力でこぎ出せます。そのため、信号が多くストップ&ゴーが頻繁な市街地などでは、タイヤの大きな自転車よりもストレスなく走ることができるのです。

脚力さえあれば大きなタイヤ並みに走る

一般的にはタイヤの大きな自転車のスピードにはかなわないと思われている小径車。もちろん同条件ではそうですが、走る人の脚力によってはクロスバイクやロードバイクより速く走ることも可能です。実際、ロードバイクに乗る参加者だらけのレースにあえて小径車で参戦し、入賞を勝ち取る強者もいるようです。

同じ段差でも大きなタイヤと比べ注意が必要

タイヤが小さいほど、段差に当たる位置が相対的に高くなり、段差に対する衝撃も大きくなるので要注意。段差に進入するときはしっかりスピードを落としましょう。また、歩道に上がるときなどは、段差に対して斜めに進入するとタイヤが引っかかり、転倒する恐れがあります。正面から速度を落として入ると安全です。

折りたたみ自転車の魅力とは?

数え出したらキリがない、折りたたみ自転車を所有することで得られるさまざまなメリット。ここではその代表的なポイントを取り上げ、サンプル車両と合わせてご紹介。知れば知るほど興味が湧くこと請け合いですよ。

1.コンパクトに収納できる

・折りたたむことで自宅やオフィスなどに保管しやすい。
・電車やクルマなどを利用し気軽に持ち運べる。

ロードバイクやクロスバイク、MTB などと比べて、素早く簡単に小さくまとめることができます。


2.個性的なデザイン&ギミック

ほかの自転車とは一線を画す個性的なデザインやギミックが与えられたモデルも多数存在。肩ひじ張らずに乗れる親しみやすさも折りたたみ自転車ならでは。

3.幅広い体格に対応するモデルが多い

サイズ展開のないモデルがほとんどですが、サドル高の調整範囲が広いため、幅広い体格の人が乗車可能。ハンドル高を調整できるものもあります。とはいえ、ほかのジャンルのスポーツ車のようにベストなポジションを追求することが難しい場合もアリ。大らかに楽しみたいところ。


4.遊び心あるカスタマイズが楽しめる

「折りたたみ自転車」というジャンルのなかには、ロードバイクタイプ、MTBタイプほか、さまざまな方向性を持つモデルが存在し、適した用途もさまざま。性能を追求したカスタマイズだけでなく、型にはまらないオリジナリティあふれるカスタマイズを楽しんでいる人も多く見られます。

5.折りたたみタイプいろいろ

ひとくちに折りたたみ自転車といっても、その折りたたみ方はさまざま。

横折りタイプ

縦折りタイプ

6.折りたたみ形状いろいろ

収納スペースに影響する折りたたみ形状。たたんだ状態で自立しないモデルもあるので選ぶ前に確認を。

横型タイプ

縦型タイプ

7.タイヤ&ホイールサイズいろいろ

折りたたみ小径車として普及しているタイヤ&ホイールサイズは概ね8インチから20インチまで。大まかに、8~16インチはのんびり走るタイプ、18~20インチは走行性能を重視した部類になります。同じインチ表記でも、規格の違いで外径が異なるものがあります。たとえば20インチなら【406】と【451】。406が一般的に普及しているサイズ、451はひと回り大きく、走行性の高さをアピールポイントにしています。

8inch Pacific cycles CarryMe

 

20inch KHS F20-T3

イラスト:田中 斉
『折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ 2021』(2021年3月発売)より抜粋

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