「オート変速でストレスのない走りを」SHIMANO Q'AUTOが叶えるスマートなミニベロライフ

スポーツとしての走りだけではなく、散歩をするようにぶらぶらしたり旅するように足を延ばしたり。いろいろな楽しみ方ができる自転車をもっと気軽なものに。

シマノのオート変速システム「Q’AUTO(クォート)」がサイクリングをより身近なものに変えてくれます。

問:シマノ自転車お客様相談窓口
☎0120-495-440
https://bike.shimano.com/

 

SHIMANO Q’AUTOってどんなもの?

クルマのオートマのように変速操作にとらわれない走りを実現するという「Q’AUTO」。走る状況に応じてギアが自動で切り替わり、走るたびに学習していくという革新的なシステムで、充電も不要。気負わず自然と出かけたくなる、自転車の新たな楽しみを多くの人に届けてくれる存在となりそうだ。

 

ストレスのない変速システムで自転車の楽しみをより身近に

自転車趣味層には当然のように身に付いている変速操作も、初心者にとっては億劫なもの。その仕組みを理解していないと操作にためらうためか、ギアを変えずに走っている人も多く見かける。

ギアがあるのに変速操作をしないということは、その自転車の良さを台無しにしてしまうことでもある。

速度や場面に応じた適切なギアを選ぶことができれば自転車の楽しさは劇的に広がる。それをサポートしてくれる存在が、自動変速システムを備えたシマノのクォートだ。

自動変速というと初心者のためだけのものに思われがちだが、クォートはシフトスイッチを使い変速を行うことで、走行時の状況を記憶しそのパターンを学習する。

さらに充電が不要だというのだからそのメリットは大きい。「電池切れが心配」「充電が面倒」といった理由で電動システムの導入に躊躇していたライダーにとっても、新たな選択肢のひとつとなりそうだ。

 

Q’AUTO変速システムの特徴

バッテリーレス

オート変速専用に設計されたリアのフリーハブには発電機(ダイナモ)が内蔵される。回転するたびに発電するため電池切れの心配がなく、充電も不要。いつでも気軽に走り出すことができる。

 

オート変速

フリーハブ内部の速度・回転数・傾斜を計測するセンサーが走行状況を判断。変速操作をすることなく、自動で適切なギアを選択。1段ずつ変速するため変速ショックやチェーンへのダメージも少ない。

 

適応学習機能(アダプティブラーニング)

オート変速機能に加え、ライダーがシフトスイッチを使用することでその情報をQ’AUTOへフィードバック。変速操作の際の走行状況(速度・回転数・傾斜)を記憶し、そのパターンを学習していく。

 

ストレスフリーな走りを実現するQ’AUTOの適応学習機能とは?

変速操作をすることなく、適切なギアを選択してくれるオート変速だが、ライダーの癖や好みは人それぞれでタイミングが合わないこともある。

「この坂はもう少し軽いギアで登りたい」「ここではもっと重いギアでスピードを上げたい」、そんな場面で、Di2シフトスイッチを利用して変速すると、Q’AUTOが走行状況(速度・回転数・傾斜)を記憶。さまざまなライディングスタイルや路面変化に対し、6500以上のアルゴリズムパターンから最適化され、ライダーの乗り方に応じた変速を行うようになる。

乗れば乗るほど変速感覚のズレを補正でき、自転車との一体感が高まっていく。


軽めのギアでくるくる回したいタイプや力強く踏み込みたいタイプなど、走り方の好みは人それぞれ。Q’AUTOの適応学習機能が、ライダーの変速感覚に寄り添ってくれる。

 

小径車にQ’AUTOを取り入れるには?

車種は限られるが、フリーハブ142×12mmスルーに対応するフレームと、リアディレイラーのサイズ的にホイールは20インチ(451)程度の外径が必要になる。

CUESオートシフト用 ダイナモ付フリーハブ FH-U6060


価格:3万9779円
●142×12mm Eスルー対応
●スポーク穴:28H、32H、36H
●LINKGLIDE 1×10、1×11のカセットスプロケットに対応
●1年以上電力を蓄えられるリチウムイオンキャパシターを内蔵

 

CUES Di2 リアディレイラー 1×10s RD-U8050-GS


価格:2万9343円
●10スピード(11-43T)対応
●3つのプリセットモードを切り替えるファンクションボタン搭載
●LINKGLIDE 1×10のカセットスプロケットに対応

 

LINKGLIDE カセットスプロケット CS-LG400-10


価格:9961円

 

Di2ワイヤレス シフトスイッチ SW-EN605-R

価格:1万5624円
●クランプバンド径:22.2mm
●CR1632電池2個を使用
●直感的に操作できる3つのボタン
●E-TUBE PROJECT Cyclistアプリでカスタマイズ可能
★その他のワイヤレスDi2シフトレバーも使用可能

Q’AUTOは折りたたみ自転車との相性も◎

Q’AUTOは完全ワイヤレス変速のため、折りたたみ時に断線や変速ズレの不安がなく、ワイヤーの取り回しも気にせずスムーズに操作ができる。これは、Q’AUTOに限らず、シマノの無線変速システム全般に当てはまる。

 

小径車でもその性能を味わうことができる!? Q’AUTO搭載車両を試乗レビュー

Q’AUTOのすごさを頭では理解したものの、オート変速や適応学習機能は実際どのような感じなのか?スタッフがさまざまな場面を走ってチェックしてみました。

試乗したQ’AUTO搭載車はこちら

CARACLE-COZ DB rev.1.3 Q’AUTO LIGHT
価格:49万9400円
問:テック・ワン
☎072-339-1120
https://www.caracle.co.jp/

 

試乗したのは編集トライジェット

ジャンルを問わず、これまで数多くの車両&アイテムをテストしてきた本誌編集スタッフ。所有する車両は小径車だけで10台以上。

走る速度が頻繁に変化する市街地の自転車散歩に最適

開発コンセプト通り、変速操作に気をとられることなく、クルマのオートマチック車と同じように走れる感覚は新鮮でした。

サイクリングロード、幹線道路を含むさまざまなシチュエーションで走ってみましたが、特に印象深かったのは速度の増減が頻繁な街中。

信号や踏切など停車しなければならない場面、徐行が必須の曲がった先が見えづらい直角コーナーなど、普段であれば慌ただしくロー側ギアに変速するようなシーンで、本領を発揮してくれました。

外装式の変速システムなので、止まる直前まで足を回し続ける必要こそありますが、停車時には自動で軽いギアに合わせてくれるため、次に走り出すときに「やばい、重くて踏み出せない!」と焦ることもありません。

速度が歩行レベルまで落ちる路地の曲がり角でも同様。加減速に合わせて小刻みに、適正なギアを選んでくれるのでまさにストレスフリー。視界が開けて踏み込み始めると同時に「ほら、ここだろ?」と言わんがばかりに加速に適したギアへ変速してくれるのです。

自分の生活圏である都内の中野・杉並界隈は狭い道、数十メートルの急な登り坂に遭遇することが多いため、この自動変速の恩恵を特に感じやすかったのでしょう。

乗り手の頭の悪さもありますが2026年初頭、未来を待たずしてシンギュラリティを実感する羽目になった次第です。

逆に速度域の高い幹線道路やサイクリングロードではどうだったのか?

そもそもせわしないシフト操作が必要なシチュエーションではありませんが、乗り手の癖や好みをクォートはしっかりと学習してくれています。

ギアポジションを意識することなく、心地いい回転数と心地いい速度で巡航できるのです。このオートマ感覚を享受できるのは、本ユニットの特徴のひとつでもある変速ショックの少なさがあってこそ。

バッテリーの充電いらずでDi2の変速能力が手に入るのですからね。ほんと、すごい時代になったものです。

-レビュー, 小径車