写真と文:星野哲哉
今回行ってきたのはココ!!
「ロングライド魚沼」に参加しました
新潟県魚沼市で行われるロングライドイベント。メインのAコースは、3つの山を 越えて約120km走る。規模は小さいが、アットホームな雰囲気が魅力。
同じコースを何度走っても
新たなドラマはありますね
5月・6月は、毎年恒例となった、「佐渡ロングライド」「ロングライド魚沼」「Mt.富士ヒルクライム」に今年も参加してきました。
佐渡ロングライド
【開催日】2017年5月21日(日)【開催地】新潟県佐渡市
新潟県の離島、佐渡島の外周を走るロングライドイベント。 参加するのも今年で8回目となり、すっかり我が家の恒例行事に。今年は天気が良く、少し暑いぐらいの気候の中、私はAコース210km、妻はBコース130kmを無事完走しました。
Mt.富士ヒルクライム
【開催日】2017年6月11日(日)【開催地】山梨県富士吉田市
世界遺産富士山を自転車で駆け上がる、ヒルクライムレース。今年は遂に、エントリーが1万人を超えた。90分切りという目標がひとつの目安になる大会だが、私はそんなタイムには遠く及ばず、6回目の参加ながら平凡なタイムに終わった。
佐渡ロングライドはまだロードバイクを買う前からの参加で、今年で8回目。富士ヒルクライムは6回目の参加です。
さらにロングライド魚沼にいたっては、友人が運営を担当している関係もあって、5年前の第1回から、夫婦そろって6回すべてにエントリー(1回だけ悪天候により、エントリーしたもののDNS)と、自分で言うのもなんですがレジェンド級の参加者です(笑)。
ちなみにこの連載の最初の回は、ロングライド魚沼の第1回目でした。
まだ運営の方も手探り状態だった第1回目。今でこそ、Aコース、Bコース、Cコースと、脚力に応じたコースを選べるようになっているけど、当時はAコースのみ。
山を3つ越えなければならない過酷なコースに、うちの奥さんがクロスバイクで参加したのは、今となってはいい思い出。そんな奥さんも、今年はおとなしく(?)Cコースへのエントリーです。
そんなイベントも、今回で走るのは5回目。さすがにコースは知り尽くしているつもりだが、どうしても毎回異なるのが天候。雨で寒い日もあれば、暑さがこたえる晴れの日もある。
今回は、天気予報によると雨。山を登り下りするコースだけに、雨は勘弁してほしいのだが……。
そして迎えた当日の朝。予報通りの雨です。それでも走る準備をして宿の外に出ようとすると、同じ宿に泊まっていた方が、引き上げてきました。
「棄権することにしました」その方は神奈川からいらしていて、「山の向こうは晴れているから、そこを走って帰る」とのこと。
そうなんですよね〜。山の向こう、関東地方は晴れているんですよ。そっちからわざわざ雨が降っている地域に来て自転車で走るなんて、どうかしているんでしょう。
「止める勇気も大事ですよね?」そんな言葉をその方に投げかけながら、我々は集合場所へと向かったのでした。
雨で嫌なのは、なんといっても下りです。路面が乾いていても苦手なのに、滑りやすい上にブレーキの効きも悪くなるからたちが悪い。
しかも、初めて佐渡ロングライドに出た時に、雨の中下りで転んで鎖骨を折ったというトラウマもある。
そんなんだから、スタート直後の直線の下り道も、慎重に進む。次々と後続に抜かれていくが、そこは気にせず安全第一。
そのはずだったんですけどね。
最初の山「道光高原」を登り、第1CPのすぐ先の下りカーブで、転んじゃいました……。
後輪が滑ってそのまま転倒。エイドステーションを出たすぐ後でスピードも出ていなく、レッグカバーもしていたので、太ももに擦過傷が出来たぐらいで済みましたが、気持ちが一気に萎えちゃいました。
結局、この先に訪れる山々を登るのは良いけど、登ったあとの下りが怖いので、これ以上山を登らなくていいCコースに変更してもらいました。
本来だったら登っているはずの山へ向かわず、そのまま直進するのはなんだか居心地が悪い。
まるでズルをしているような感じでした。その後、やっぱり走り足りないのと、路面状況も良くなってきたのとで、結局最後の山「浅草大橋」は、ショートカットせず登ってしまいました(実質CコースではなくBコースに変更したことに)。
そんなこんなで本来よりショートカットしたことで、予定より早くゴールに到着。
まだゴールしている人があまりいない中、けんちん汁をいただいていたら、地元新聞の記者に取材をされました。
どこから来たのか?コースの印象はどうだったか?とか。
そういえば今回、スタートに並んでいたら、偶然すぐ後ろに、以前ヒルクライムレースで知り合った方がいたのですが、その知人から、翌日写真が送られてきました。
私の名前が載った新聞の写真でした。さらに、取材された内容だけでなく、使われた写真にも写っていました。しかも、その知人と並んで !!
出続けていると、こんなこともあるんですね。来年はテレビ出演でしょうか(笑)
Profile 星野哲哉
『自転車日和』vol.44より抜粋