写真と文:星野哲哉
今回行ってきたのはココ!!
サッカー観戦がてら
長崎へ行ってきました!
長崎県諫早市にある、Vファーレン長崎のホーム スタジアム。浦和レッズとの試合を見に、佐賀空港から80kmの道のりを自転車で行った。なぜ佐賀空港なのかは、同じく試合を見に行く人たちで、長崎への便が埋まってしまったからだ。
佐賀・長崎・少しだけ熊本
2泊3日 自転車旅を満喫!
ロングライドやヒルクライムレースといったイベントで走るのは、毎年のように参加しているくらいだからもちろん楽しい。
しかしそれ以上に、自分で計画を立てて好きなところへ行く自転車旅は楽しい。
前者はトラブルがあっても誰かが助けてくれるが、後者は基本的に自分ですべてやらなければならない。その分だけ楽しさも増えるのだろう。
原点は、隣町まで自転車で行った子供時代か。今思えば「すぐそこ」の距離だけど、当時の自分には立派な冒険だった。はじめての遠出は、輪行で行った祖母の家だった。
上野のショップでマウンテンバイクを買って、そのまま思い付きで新幹線に飛び乗るという、無謀なものだった。
そして最近は、好きなサッカー観戦と併せて自転車で旅するのがお気に入りになっている。
昨年はそのサッカー観戦を兼ねて、北海道まで行ってきた。今年はどこへ行こうかと思い巡らせていたところ、J1リーグに初めて長崎が上がってきた。長崎には行ったことがないうえに、九州を自転車で走ったこともない。
というわけで、今年の自転車旅は長崎に決まった。1月にJリーグの日程が発表され、長崎との試合は3月上旬に決まった。
飛行機と宿泊地の予約をし、それをもとに自転車で走るルートを考える。
観光スポットや景色が良さそうなところなどを考慮しながら、WEBサイト「ルートラボ」で距離や高低差を測る。
こうしておおまかに行程が決まり、地図を眺めていると、半分行ったような気になるから不思議だ。
実は当初の計画では、天草へ行くつもりはなかった。雲仙から島原へ下りて、電車で長崎へ行こうと思っていた。
それがある日、ふと地図を見ていたら、島原半島からフェリーで天草諸島へ行ける事に気が付いた。
さらに、天草から長崎へも高速船で行けることが分かった。あとは、船が出る時刻が、行程的に乗ることが可能なのか調べるだけだった。
こうして計画を立てているともともとは「サッカー観戦のついでに自転車で走りに行く」はずだったのに、「自転車で走るついでにサッカーを見に行く」ようになってくる。
けど、そんなのは気にしない。最終的に楽しければいいのだ。今回も、天候に恵まれたおかげでとっても楽しめた。さて、次はどこへ行こう(笑)。
(1)出発は佐賀空港
周りに何もないとの噂だったが、本当に何もなかった。乗客たちも、バスやクルマであっという間にいなくなった。
(2)カキ焼街道
鹿島市から太良町にかけての国道沿いには、カキ焼小屋が立ち並んでいる。食べたかったが、時間がなくて断念。
(3)緑のトンネル
かつて鉄道があったところの道の両側から木々が生い茂り、まるでトンネルのようになっている。
(4)日本一長い足湯
雲仙市小浜温泉にある、長さ105mの足湯。近くには蒸し釜があり、野菜や海産物を蒸して食べられる
(5)雲仙地獄
至る所から湯けむりが巻き上がり、とても強い硫黄臭が漂っていた。暖かいためか、あちこちで猫が寝ていた。
(6)原城跡
島原の乱でキリシタンたちが最後まで立てこもった地。近年の発掘作業で多くの人骨が見つかったそうだ
(7)てんこ盛り海鮮丼
天草に上陸して少し走ったところにあった店で昼食。昼時で混んでいたが、新鮮な海の幸を存分に堪能した。
(8)おっぱい岩
海水の力によってできたと言われる変形岩で、女性の乳房にそっくりなのでこのように呼ばれている。
(9)グラバー園
長崎に着いてからは、稲佐山からの夜景やグラバー園などの定番観光スポットを、自転車に乗らずに観光。
Profile 星野哲哉
『自転車日和』vol.47より抜粋