こんにちは!昨年日本でMTBと出会い、今はカナダのMTB天国スコーミッシュにて日々トレイルに繰り出している寺井杏雛(あんじゅ)です。
今回は、MTBの必需品であるクルマとバイクラックを手に入れるまでと、スコーミッシュのシャトル事情についてです。
マイカーを手に入れた話(そして事件発生!?)
私はフェイスブックのマーケットプレイスから、中古車を購入しました!
中古車の相場は本当に様々ですが、体感として、
3000〜5000ドル 修理が必要な場合が多い
5000〜8000ドル 修理が必要かは運次第
8000〜 修理が必要でない場合が多い
こんな感じです。私はもともと5000ドルで売られていたクルマを値下げ交渉し4500ドルで購入しました。購入直後は全く問題ありませんでしたが3か月ほど走るとウィンカーがつきにくくなり修理に1000ドルほどかかりましたが、それでもかなりお得に購入できたと思います!
しかし、購入後わずか10分で……
バンクーバーの立体駐車場の壁にめり込んでしまいました(笑)
慣れない左ハンドル・右車線・大きめSUVは日本でも運転経験の浅い私にはハードルが高かったようです。幸い、傷と凹みだけでボディに問題はなかったので、自分でペイントして見た目は幾分マシになり、最近は愛着が湧いてきました。
私はワーキングホリデーのビザを持っていますが、中古車の購入や保険加入はBC州であればビザなしでも可能です。なので、観光ビザでの長期滞在の際にも以下の手続きでクルマが購入できるはずです。
マーケットプレイス等で中古車を見つける。
実際にクルマを見にいく。(スコーミッシュやウィスラーのようなアウトドアの街よりもバンクーバーの方が綺麗で安価なクルマが多い傾向にあります。)
購入が決定したら、クルマの売却者と一緒にICBC(クルマに関する州営機関)又はICBS公認の保険代理店で「登録」と「保険」を取得する。
ナンバー装着・完了
※情報は2025年5月時点のものです。最新の制度や条件は必ずICBCの公式サイト等でご確認ください。
以上になります。
車検がなく、車庫証明も必要ないのでクルマを買うハードルがグッと下がりますね!
一筋縄でいかないバイクラック探し
私は購入したクルマにもともとヒッチがついていました。なので、あとはラックを購入するだけ! ということで、ラックもマーケットプレイスで探しました。100ドルくらいで探し、売却者のもとへ行き受け取ろうとすると……なんとヒッチサイズが違った! 多くのヒッチが2インチだと思い込んでいたのですが、まれに違うこともあるそうなので要チェックです。
結局、ネットで新品でも150ドルほどのラックが見つかったのでそちらを購入することに。
届いてすぐに組み立てていると、今度は製造上の不良でヒッチが完成しないというプチ事件発生! 購入元に連絡したところ、新しい部品を送ってくれましたが、なかなかスムーズに行かないものですね。ラックの完成は、クルマの購入からなんと1か月後になってしまいました。
カナディアンタイヤというカナダの大手のホームセンターにもラックが150ドルほどで売っていたので、そちらを買えば不具合があった際にも交換等がスムーズなのかなと、後から思いました。
何はともあれ、ようやく乗りに行く準備が整いました!
それまで友人に乗せてもらったり、自走したりしていたので一気にライドの幅が広がります!
スコーミッシュのシャトル事情
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1Y8OmRtgBDItIXRELUehmuiLv37enax8&usp=sharing
お待たせしました。ようやくMTBらしい話題。シャトル事情についてです。
スコーミッシュでは、100%自走して遊ぶことも、反対にシャトルしてほぼ自走しないこともできます。しかし、楽しい遊び方として、自走とシャトルを組み合わせることをお勧めします。
例えば、赤いエリアはDiamond Headと呼ばれるエリアで、公開されているものだけで117本のトレイルがあります。そしてここには、山の麓(赤いピン)、中腹(黄色いピン)、上部(青いピン)にそれぞれパーキングがあります。麓に停めて最上部まで走ることももちろん可能ですが、上部と麓に停めて、途中登り返しつつ複数本のトレイルを走りながら麓まで降りてくることもできます。
3時間ほどのクイックライドでもシャトルと自走を組み合わせればこんな感じでたくさん走ることができます。↓
Meadow of the Grizzly(Blue中級Line)~ Ditch Pig(Black上級Line)~ Pseudo Tsuga(Blue Line)
もし興味があれば名前をYouTubeで検索するとほとんどのライド動画が見られます!
このようなダウンヒル多めの縦のシャトルだけでなく、横移動のシャトルもお勧めです。例えば、地図の上部のオレンジピンにはCat Lakeと呼ばれる湖があり、そこで1本ライドしてからそのまま黄色いAlice Lakeと呼ばれるエリアまでトレイルや林道を走ってくることができます。Alice Lakeも135本のトレイルが公開されている大きなエリアです。Alice Lakeで再び自走して登れば、135本好きなトレイルを走り放題! Diamond Headよりも登りの距離自体は短いように感じるので、気が済むまで登って下るを繰り返すことができます。なので、Cat LakeとAlice Lakeにそれぞれクルマを停めておけば、ダウンヒルしてから、比較的フラットな森の中を気持ちよく走って、再びダウンヒルするという縦横無尽な乗り方が可能になります!

Cat LakeのCheshire Kitten(Blue)

Alice LakeのBoney Elbows(Black)
以上、マイカーを手に入れて楽しみ方がグッと増えたお話でした。クルマとラックがあると遊びの幅が一気に広がります。自走も楽しいけど、シャトルを取り入れると効率も楽しさも倍増!
では、また次回。
寺井杏雛(てらいあんじゅ)
山で遊び育ち、その想いのまま学生時代を過ごす。22歳でマウンテンバイクと出会い、山との新しい遊び方を知る。現在はカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、スコーミッシュにて、マウンテンバイクとクライミングを楽しみながら生活を送っている。
Instagram:https://www.instagram.com/anju_terai/