【MTB_57】スマイルバイクパークでマウンテンバイカーに直撃インタビュー アナタがハードテイルを選んだ理由は?

フルサス全盛のこのご時世、ハードテイルに乗るマウンテンバイカーは肩身の狭い思いをしている? そんなことは断じてありません。
ここではハードテイルで走りを楽しむオーナーたちのリアルな声をお届けします!

撮影協力:Smile Bike Park
http://smilebike.tokyo/
東京都稲城市のスマイルバイクパークは、よみうりランドからすぐ近くの場所にある、都内唯一のMTBパーク。スラロームコースやジャンプ、パンプトラックからクロスカントリーエリアまで、MTBで幅広く楽しめる施設です。

 

須﨑真吾さん×SPECIALIZED CHISEL

自宅から10キロの自走を経て、スマイルバイクパークまで月に数回、練習に通っている須﨑さん。ロードバイク乗りでもあるため、MTBと半々の割合で楽しんでいるそうです。

MTBに乗り始めたきっかけはロード仲間から誘われたこと。乗り始めてからは「こっちの方が楽しいですね。パークで遊べるし、トレイルも走れるし、ゲレンデも下れるし、もちろんも道路も移動できるし。

基本、パークもトレイルも自走が前提なので、選択肢は軽いハードテイルしかありませんでした(笑)」

 

橋本康訓さん×GIANT FATHOM

長くロードバイクに乗ってきた橋本さん。元々MTBに興味はあったものの、周りに乗っている人がいなかったので始められなかったとのこと。3年前にたまたまショップでこのファゾムを見つけたことがきっかけとなりマウンテンバイカーへ仲間入りしました。

「ハードテイルはそこまで高額ではないし、入りやすかったところは大きかったかもしれません。フルサスと同じ速度域では走れませんけど、自分はこれで白馬も富士見もふじてんも下っていますが、特に不満は感じていません」

 

中村 暁さん×BIANCHI MARTINI RACING XC Ti

MTBには子どものころから40年ほど乗り続けているという中村さん。山梨県で育ったということもあり、身近に走る場所がたくさんあったそうです。ほかにもグラベルバイクとしてカスタムしたものなど、こだわりのバイクを複数台所有しているとのこと。

ハードテイルの魅力についてうかがったところ「クロスカントリー的な走りができるだけでなく、街乗りにも適していると思います。こいだときにパワーロスを感じず、力がダイレクトに伝達してくれるところがいいですね」

 

小山晶裕さん×FAIRDALE ELEVATOR

MTBに乗り始めてもうすぐ2年という小山さん。家の近くにあるトレイルアドベンチャーでMTB体験をしたら楽しくなって1台目の愛車(コメンサルのメタHT)を購入、ENSのハードテイルクラスに参加するほどに。

6月に追加されたこちらのバイクですが、レースシーズンに入っていたため、乗るのがこの日で2回目(レースはメタHTを使用)。「ゲレンデもハードテイルで走れないことはないし、ハードテイルの方が跳びやすかったり、自分が上達していることをダイレクトに感じられます」

 

田名網裕人さん×TUBAGRA HiTaka・千蒼(ちひろ)くん×KONA HONZO 20

フルサスも所有している田名網さん。「それぞれに良さがあって、路面がスムーズに整備されているパークなどではハードテイルの方がおもしろくて、今回も26インチのコンパクトなMTBを持ってきました。

ジャンプやパンプをメインで走るので、ブレーキは最低限の速度調整用としてリアのみ。変速操作が必要ないシングルスピード仕様なので軽くできて、いろいろなことを気にせずに走れます。息子のキッズ車もこれからタイヤを交換するなど、軽さ重視のカスタムを進めていく予定です」

 

取材の同行、カスタムベース、プライベート車として活躍中!

編集部のスタッフもハードテイルが大好きです!

『MTB日和』の編集部号として誌面に登場する車両は何台かありますが、実は1 台を除いてすべてハードテイルだったりします。ここではスタッフとそれらハードテイルとのつき合い方についてもちょこっとだけご紹介。

 

編集トライジェット×GT ZASKER CARBON ELITE

2019年の夏号にて、諸事情により編集部へやってきたザスカー。主に〈スタッフレポート〉のコーナーにてさまざまなアイテムを実装着、使い勝手やフィーリングを体験するために大活躍してくれています。

変速系はXX1イーグルAXS、マヴィックのホイールやMSC のカーボンバーなど、軽量パーツ満載の贅沢な車両に仕上がりました。

 

編集部ヨコキ×LITEC m-10

あの末政未緒選手の要望から生まれた小柄なライダーのためのフレーム。マヴィックホイールなどパーツの恩恵もありますが、とにかく軽くて扱いやすい。

乗り心地もマイルドで、ほかのMTBに乗った後に乗るとホッとします。はじめて購入したMTB、33rpmもクロモリハードテイルでしたが、やっぱりシンプルな見た目が好みのようです。

 

助っ人ミヤハラ×KONA CINDER CONE

今までママチャリしか乗ったことがなかったのですが、このバイクなら多少の段差も気にせずぐんぐんこげるので、初めて自転車に乗れた時のような、自転車に乗る純粋な楽しさを思い出しました。

大きすぎないサイズ感で無理なく扱えて、山を下っている時は自分の体の一部のようにも感じられます。今ではとても愛着を感じる車両になりました。

 

編集トライジェット×Monkey 98ST9

あまり誌面には登場していませんが取材同行の移動をはじめ、裏方として最も活躍しているこちらの台湾坊主。

リアエンドは135QRから142TAに、ケーブルマウントをサイドスイングに対応させるなどの仕様変更を施しています。フロント変速はあえてのトリプル。このまま手放すことなく生涯つき合っていくバイクになりそうです。

 

『MTB日和』vol.57より抜粋

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