こんにちは!
昨年日本でMTBと出会い、今はカナダのMTB天国スコーミッシュにて日々トレイルに繰り出している寺井杏雛(あんじゅ)です。
前回の続きになりますが、今回はカナダで早速フルサスをゲットしてしまう話です。
入国早々フルサスが欲しくなる人
日本からはるばるMTBと共に空を飛んでカナダ、スコーミッシュに渡ってきたのですが、入国翌日にはスコーミッシュのトレイルを走り、フルサスの必要性を感じ始めてしまいました。
そして、また数日後にはブルー(中級)とブラック(上級)のトレイルへ連れて行ってもらいました。ブラックと言っても今回はやさしめのブラック。トレイルの名前はPAMPLE MOUSSE、フランス語でグレープフルーツ。テクニカルな急斜面を下り、コーナーを抜けた先の大きなラダーを気持ちよく駆け下ります。
日本にいるときは、「自分がカナダで走るトレイルはきっとファンな感じで、攻めたところにはいかないだろう。なんせクライミングが主体だし。」と思っていました。
しかし、到着して早々にやさしめといえどもブラックトレイルに連れて行かれるとは……。
気持ちも、「せっかくやるなら、難しいところに行きたい! なんでもできるようになりたい! ジャンプもしたい!」と、もはやファンな感じでは収まりきらなくなってきてしまい、ひしひしとフルサスの必要性を痛感。
初めてのフルサスライド、その流れで……
試乗なしでバイクを買うのは少し不安ですし、タイヤサイズも27.5インチか29インチかで迷っていたところ。ちょうどそんなタイミングで、スコーミッシュ発祥のバイクアパレルブランド7meshのアンバサダー・ゆうじさんとライドに出かける機会をいただきました。
そして、ライド当日、
「今日行くところはフルサスの方がいいと思うから貸してあげるね〜」と、なんとフルサス29インチバイクを貸してもらえることに!
連れ行ってもらったトレイルは、岩だらけ! 初めてのスラブライドに大興奮でした。
スコーミッシュにはたくさんの花崗岩のスラブがあります。これまでクライミングをやってきた自分にとって“登る対象”でしかなかったスラブを、まさか下る日が来るなんて!
スラブを走る時の緊張感と、スラブセクションが終わった時の安堵と高揚感が堪らない。この感覚、なんともクセになります。
さて、初めての29インチフルサスはというと、タイヤが大きい分少し地面が遠く感じて、しかもブレーキの仕様が逆。
右がリア、左がフロントという不慣れなカナダ仕様に、少しドキドキしながらのライドでした。
でも、その不安を吹き飛ばすくらい感動したのが、木の根や石の段差を気にせず、ガンガン進めるリアサスペンション!
「フルサス、最高……!」と心の中で叫んでいました。もうこの時点で、気持ちは完全にフルサス購入の方へ。
その流れで思わず言ったんです。
「ゆうじさん、私もうフルサス買っちゃいます。」
するとゆうじさん、
「実は貸してるバイク、息子のなんだけど、サイズアウトしちゃって。売りに出そうと思ってたんだよね〜」
私、「え!? 買います!!」
はい、まさかのスピード感で、その場でフルサス購入が決定しました。
カナダでは、Facebookのマーケットプレイスで中古品がなんでも購入できます。しかし、高価なものをいきなり知らない人から買うのは怖いな〜と思っていました。なので、信頼のできる人から、試乗までした上で購入できるなんてとてもラッキーでした。
私のNEW バイク
2020 Devinci Spartan Carbon 29 GX 12S
カナダ生まれの本格派エンデューロモデルです。カーボンフレームなので、本当に軽い!タイヤも大きくて、ガンガン登れて、ガンガン下れる最強バイクを手に入れました!
さて、バイクライフの準備が整ってきたところで、次回はスコーミッシュでライドするなら知っておきたいリアル情報をシェアします。
おすすめアプリや、クルマの必要性などをお伝えします!
では、また。
寺井杏雛(てらいあんじゅ)
山で遊び育ち、その想いのまま学生時代を過ごす。22歳でマウンテンバイクと出会い、山との新しい遊び方を知る。現在はカナダ、ブリティッシュ・コロンビア州、スコーミッシュにて、マウンテンバイクとクライミングを楽しみながら生活を送っている。
Instagram:https://www.instagram.com/anju_terai/