2020エンデューロ・ナショナルシリーズ第2戦

9月に開幕したエンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)第2戦が、10月17日~18日に富士見パノラマリゾートで開催された。
 

◆エンデューロ・ナショナルシリーズ(ENS)って?

マウンテンバイク人気を牽引する競技として、国内外で注目度の高いレースイベント「エンデューロ」。

日本ではエンデューロ・ナショナルシリーズ(主催・運営株式会社ダイナコ)として2014年からスタート。

ワンデイイベントの「ENSライツ」と、2日間で行なわれる「ENS」が各地で開催されている。

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http://ens.dynoco77.net/index.php?about2020

 
同会場では初めての開催となる本格的なエンデューロの大会は、グリーンシーズンの締めくくりとなる「ありがとうfrom富士見パノラマ」に、XCレース&ランニングヒルクライムの「アドベンチャーイン富士見」を加えたトリプルイベントとして行なわれることとなり、各イベントのエントリー受付時間をずらすなど「密」を避けるための対策を実施して開催された。
 

富士見パノラマの新型コロナウイルス感染症対策に従い、ソーシャルディスタンスを保って受け付け。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

こうして始まった大会初日は、秋雨前線の影響で朝から雨模様となり、気温も一気に一ケタ台を記録。コースのいたるところに水たまりができ、ステージ2に割り当てられた、パノラマで一番新しいフロートレイル「ブルーホーネット」は、コース保全のため1時間半のみの試走となった。

ステージ2となった「マキシス・ブルーホーネット」。試走時間は路面もツルツルで転倒して5mほど滑走する選手も。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

金曜から会場入りして走り込んだ佐々木博だが、終わり間際にクラッシュして痛みを抱えながらのレースとなった。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

タイムドセッションは実施されないことと、夜半には雨も上がる予報だったため、ダウンヒル競技でパノラマを走り慣れているエントラントは、コースチェックに留めて早々に撤収。
 
迎えた決勝日。メインエリア付近は曇っていたものの山頂付近には青空が広がり、秋の富士見パノラマ人気イベントの「プレミアム~雲海ゴンドラ」は盛況だった。

ゴンドラ待ちの時間を考慮して8時50分からコールアップが開始され、164名が次々にコースイン。

雲を抜けたところからスタートするステージ1は、約600mと今回最短ステージだが、テクニカルなセクションが続く。陽が射している箇所は路面も乾きだして比較的走りやすいコンディションとなった。

AAクラスで1分34秒95のトップタイムをマークしたのは金子匠(&STREAM...小川輪業)。井本はじめ(sram/SANTA CRUZ)が1.5秒差で続く。

だがこの後、Aクラス1番手の羽口鉄馬(アールズサイクル)が、金子を1.5秒上回るタイムをたたき出して総合争いに名乗りを上げる。

ステージ1フィニッシュ後、初級コースを移動してやってきたステージ2「ブルーホーネット」のスタート付近は、濃い霧に覆われて2コーナー先が見えない状況。

1.8kmのロングステージは滑りやすいうえにぬかるんだ箇所も多く、こぎ続ける必要があるなどフィジカルの強さも要求された。ここで九島勇気がただ一人、4分39秒台をマークして金子を逆転。これに永田隼也(KONA/OAKLEY)が4分41秒33で続く。

ステージ1を駆け下りるAクラスの強豪、兼子雄一郎。40-44歳クラス優勝。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ステージ3に向かうリエゾン区間は約2kmひたすら登りが続く。
(C)ENDURO NATIONAL SERIES

最終のステージ3は、テックエリアからジープロードを約2km登った場所からスキルパークを下る全長約750kmのトレイル風コース。陽の光があまり入らない森の中に作られたコースは、前日の試走によっていたるところに深い轍ができた上に、ところどころ雨の影響が残り、繊細なバイクコントロールが要求された。

「マッド路面は得意」という永田が、2分8秒35というトップタイムをマーク。3ステージの合計タイム8分27秒31として九島を待つ。永田の次に走った井本も0.57秒差で迫ったものの、前ステージのトラブルがたたって1秒46及ばず。そして九島のランはAAクラス4位の2分13秒44。

この結果1秒62差で永田が開幕戦に続き優勝を飾った。

モノラル・ハードテールアワードは、こちらも総合25位でフィニッシュした市原和展(MONORAL)が連勝している。

<永田隼也コメント>
富士見パノラマで初めてのエンデューロでしたが、楽しく走ることができました。前日の雨でも感触は悪くなかったので、スピードを維持できるよう走り方をイメージしてスタートしました。3ステージそれぞれコースコンディションが全く違っていたので、これまでのダウンヒル経験を活かせたのが勝因だと思います。残り2戦も全力で勝ちに行きますので応援よろしくお願いします。

第3、4戦は11月14~15日。富士見高原リゾートにて開催される。
http://ens.dynoco77.net/index.php?2020r3_4

50歳代クラスの入賞常連。マスターズDH世界選手権に出場経験もある三山孝幸さん。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

パートナー企業によるブース出展では、2021年モデルなどが展示されていた。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ENS is Yoursに続きワイルドボアカップpresentsパンプ&スラロームタイムアタックも開催。コースセッターは増田直樹さん!
(C)ENDURO NATIONAL SERIES

前日に降った雨もあがり、ゴンドラからは冠雪した八ヶ岳や富士山も見ることができた!(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ウエットな富士見パノラマでDH全日本チャンピオンも獲得。エンデューロでも日本第一人者の永田隼也。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

「小さなミスがあったのが残念です」といいながら安定した走りを見せて総合3位につけた井本はじめ。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

滑りやすいステージ2で圧巻のタイムを出しながらも前戦に続き惜しくも2位となった九島勇気。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

Aクラスながらステージ1で総合1位タイムをマークした羽口鉄馬。AAクラスも認める速さを備えている。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

かなり冷え込んだが無事終了。「コースレイアウトも面白かったので、ぜひドライで走りたい」と次回開催を望む声も多かった。
(C)ENDURO NATIONAL SERIES

【レースリザルト(10月18日版)】
http://ens.dynoco77.net/swfu/d/auto-AZZ0SW.pdf

パノラマを走り慣れた現役DHエリートの3人が表彰台に立った。優勝した永田のバイクはコナの2021モデル、プロセスX。これにウエット路面に強いマキシス・ショーティを履く。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

Aクラスは10代の羽口、30代の大野、20代の田丸と各年代の優勝者が表彰台に上がった。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

Bクラス優勝の村上慈郞は、AAクラスの今泉仁に0.09秒差と肉薄してみせた。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

Cクラス優勝は総合でも36位に入った立田直人。2位には10歳代の田中航太。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ウイメンズクラスはハードテールを駆った菊池美帆さんが優勝。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ハードテール・アワードはモノラルユーザーが1-2フィニッシュ。(C)ENDURO NATIONAL SERIES

ENS公式ホームページ
http://ens.dynoco77.net/

ENS公式facebook
https://www.facebook.com/ens.japan/

レポート:Hideyuki Suzuki

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