MTB日和的STAFF REPORT│LITEC M-10 & MONDRAKER RAZE R

 

編集ヨコキ
ニセコ出張はロケーションからグルメまで、最高でした!牧場は、どこか既視感があり昔の写真をあさると、20年ほど前に訪れていたようです。記憶がない……。

 

LITEC M-10

今回のメニュー
物価がぐんぐん高騰して目玉が飛び出しそうな毎日ですが、たまには気分転換もしたいところ。大物にはなかなか手を出しづらいので、気軽に変化を味わえるパーツから着手することに。おしゃれは足元から……シューズではなくペダルを換えてみました。

アースカラーのペダルに引き寄せられて

好みの方向性にマッチする脱力系のペダルとの出会い

前号の「フラットペダルカタログ」ページで、37セットのペダルを撮影しました。

ひとくちにペダルといっても、それぞれの形状に個性があり、カラフルなラインアップは見ているだけで心が躍ります。「かっこいいなぁ」というペダルもたくさんあったのですが、アルマイト系のカラーアイテムより個人的にひかれたのがペタッとした色味が印象的なナイロンペダル。

我ながらお財布に優しい好みでよかったなと……。なかでも、ほかにはない落ち着いたアースカラーが目を引いたHTのペダルが気になっていたので早速試してみることにしました。

とくに、グレー、オリーブ、ベージュ、ロイヤルブルー、この4色のトーンが穏やかで、ナイロンの質感との相性も◎。フレームカラーとどうコーディネイトするかをしばらく悩み、最終的にはグレーを選択。

ちょっと無難すぎた気もしますが、お手頃価格なので、また冒険してみるのもありかもしれません。

HT SUPREME-C PA-32A
エイチティー シュプリームC PA-32A

価格:6999円
●ボディ素材:ナイロン
●サイズ:101×100×19mm
●重量:345g
●カラー:ブラック、ロイヤルブルー、グレー、オリーブ、ベージュ、レッド


オリーブとベージュはほかのペダルにはないカラーで物欲的にはかなりひかれたものの、うまくコーディネイトできる自信がなく……、悩みに悩んでグレーに落ち着きました。


装着した状態がこちら。フレームのソリッドカラーとの相性もよく、今後換える予定のサドルやグリップの色で冒険しても、違和感はなさそうです。

これまで使っていたペダルより踏面がひとまわり大きく、ピンの数が8本から10本に増えたこともあって安定感が向上。絶妙なピンの配列で凹形状になっているためシューズとのフィット感も抜群です。ピンが長めなので押し歩き時が少し恐怖ですが……。

 

編集トライジェット
引き出しの奥から発掘された古い写真。その中に当時、所有していたクルマの姿が。冬は寒くて夏は暑い、ドアすらない小さな軽トラック……どこかで元気にしとるけ?

MONDRAKER RAZE R

今回のメニュー
クアイのハンドル&ホイールを装着することで、走りのグレードが一気に向上した編集部号のレイズ。山遊び用のバイクであるが故、これまではペダリングを優先させたポジションでしたが今回、ゲレンデシーズンを見据えてコクピットまわりに手を加えてみることに。

下り遊びに余裕が生まれるコクピットを求めて

ステムの交換でスマートにハンドルの高さを調整する

当方がモンドレイカーのフルサスを乗り続ける理由のひとつに卓越したペダリング性能があります。

足をまわしているときはフルサスであることを忘れるほどサスペンションに無駄な動きが生じません。その影響もあってかついXC方向に走ってしまい「ハンドルの位置は低い方が踏みやすい」「コラムスペーサーを積んだ姿は美しくない」という自論を優先。

結果、コラムはバッサリと男切り。好みの車体に仕上げたつもりでした……が、前号のテクニック企画(ジャンプ編)に持ち込んだところ「あれれ? 思ったように動かせない」と早くも後悔。そこで今回はゲレンデシーズンに向けて、身体を使いやすいコクピットまわりへ仕様の変更を試みました。

ここで問題が発生。コラムに余裕がないのでステム高は上げられません。

クアイのハンドルはすこぶる具合がいいので交換はしたくない。そこで思いついたのがスタックハイトの少ないステムを使う方法です。

これまで使っていたステムのスタックハイトは40ミリ、新たに取り付けるステムは27ミリ。ライズ量はほぼ同じなので13ミリもハイトが稼げる寸法です。

横から見れば一目瞭然。長さ35ミリ仕様のスタックハイトはわずか27ミリ。

DMR DEFY STEM
ディーエムアール デファイステ

価格:1万4000円(税込)
トレイル、オールマウンテン用途に最適なMTB用ステム。低いスタックハイト、トップク
ローズクランプデザイン、5ミリライズが特徴で、ステムキャップが付属する。
SPEC
素材:アルミ、長さ:35mm/50mm、スタックハイト:27mm/31mm、高さ:+5mm、
重量:176g/189g 、カラー:ポリッシュ/ブラック
問:ミズタニ自転車 ☎︎03-5815-3071
https://www.mizutanibike.co.jp/

左がこれまで気に入って使っていたレンサルのステム(スタックハイトは40ミリ)を装着した仕様。右がDMRのステム(スタックハイトは27ミリ)に交換した状態。ハンドルの高さが1センチ以上も稼げて、身体を動かしやすいコクピットにチェンジ。

 

せっかくなのでグリップも新調

併せてグリップもDMR のアイテムに交換してみたり。投入したのはデスグリップ2(スノーカモの価格は4180円)でサイズは細めを選択。親指側のマッシュルームデザインが快適性をサポートしてくれる。

 

今回のカスタムは大成功。改めて乗車ポジションのセッティングがどれほど重要か身をもって思い知りました。特にバイクパークのような場所では、身体を動かしやすいコクピットが欠かせません。

見た目も大切ですが、やはりMTBは走らせてなんぼ。面倒くさがらず、走るステージに合わせてこまめにセッティングを変えていきましょう。

 

『MTB日和』vol.58より抜粋

-MTB