輪行しやすいブロンプトンが軽量化でさらに利便性向上
BROMPTON Lite3(2003)
当時の価格は驚きの12万9000円。重量は12kg。現行モデルと比べるとホイールベースが25mm短く、メインフレームのヒンジ部の厚さも異なる(薄い)。
【ノーマルからの変更点】
ハンドル:オレンヂジュースオリジナル
グリップ&サドル:BROOKS
リアキャリア:日東製和田サイクルオリジナル
リアフレーム&キャリアローラー:和田サイクルオリジナル
ホイール:サイクルハウスしぶやオリジナル外装3 段対応
タイヤ:SCHWALBE KOJAK(タンカラー)
クランク&チェーン:外装3 段化に伴い現行の薄歯対応に変更
編集部には『自転車日和』の創刊(2005年)より前、『折りたたみ自転車&スモールバイクカタログ』シリーズ1冊目の時にやってきたブロンプトンがあります。
なんと2003年モデルの「ライト3」。今でいうM3L的なモデルです。さまざまなカスタム企画の実験台として、和田サイクルオリジナルの日東製リアキャリアの装着や禁断の内装●段変速化を実施。この段階でノーマルより1キロ以上重くなっておりましたが、少し前にサイクルハウスしぶやオリジナルホイールによる外装3段化が施され、ガツンと軽量化を果たしました。
一度軽くなると欲が出てくるもので……。フロントバッグを使っていない、キャリアに荷物を載せることがほぼない、雨の日は乗らない、ということもあり、いっそすべて取り去ってみてもいいのではないかと(CHPT3の影響もあります)。果たしてどれほど軽くなるのでしょうか。
『BROMPTON メンテナンスブック』を参考にEバージョン化を進めてみました
1:フロントキャリアブロックを取り外すために、中央のフックを取り外す。
この部分、正確にはポジドライブドライバーを使用するが、ない場合はプラスドライバーで代用できる。ネジ穴を潰さないよう慎重に作業しよう。
2:フロントキャリアブロックを固定しているボルトを外せば取り外し完了。
3:共回りしないよう裏側のナットを押さえながらフォークに固定されたステーを外す。(現行モデルはアーレンキーを使用)
4:マッドガードの左側のステーは回り止めワッシャーとアクスルナットに挟まれているため、アクスルナットを外す。
5:マッドガードを外すためブレーキ本体と共締めされているボルトを緩める。(現行モデルはアーレンキーを使用)
6:マッドガードを引き抜く。
7:反射板も取り外すためにブレーキ本体を一旦引き抜く。
8:ケーブルフェンダーディスク代用アイテムを装着。
ケーブルフェンダーディスクとは?
マッドガードを取り外すと、ハンドルを右に切った際にブレーキケーブルがタイヤに接触してしまう。その接触を防ぐためのパーツ。フォークの左側に台座のあるモデルに対応。990円(税込)
9:ケーブルフェンダーディスク代用アイテムを装着した状態がこちら
編集部号は台座のない旧モデルということで、台座のない旧いモデルをEバージョン化するためのお助けアイテム「BiciTermini オリジナルケーブルフェンダーディスク代用品」(税込2750 円)を装着。
問:Bici Termini
https://bicitermini.com/
10:Eバージョン用フロントフックを装着。回り止めワッシャーも忘れずに。
Eバージョン化に必要なもうひとつのパーツ。通常のフックはフェンダーと一体化しているため、フェンダーを外す際はこちらが別途必要になる。1650円(税込)
11:リアキャリア&フェンダーを外す。メインステーはブレーキ本体のボルトに共締めされているのでブレーキも一旦外す必要がある。
12:キャリア&フェンダーを引き抜き、ブレーキとストップディスクを元に戻せば完了!
Eバージョンが完成
ノーマル時:12kg
↓
キャリア装着&内装●段化:13.21kg
↓
しぶやオリジナル外装3 段化:11.54kg
↓
Eバージョン化
10.48kg !!
ちなみに……リアマッドガードが取り外されたことで、折りたたみ時の状態が若干斜めになりますが、平地であればほぼ問題なさそうです。
写真:村瀬達矢
『自転車日和』vol.58(2021年4月発売)より抜粋
そのほか、さまざまな「BROMPTONを比べる」特集は販売中の『自転車日和』vol.58 をご覧ください!