DOWNHILL SERIES(ダウンヒルシリーズ)第3戦 SRAM PARK大会

©️Hiroyuki NAKAGAWA/DOWNHILL SERIES

マウンテンバイクで “下りのスピード” を競うダウンヒルレース。そのシリーズ戦を行う「DOWNHILL SERIES」の第3戦が、5月18日・19日に愛知県のSRAM PARKで開催された。

以下、DOWNHILL SERIESによるレポートをお届けする。

愛知県瀬戸市にあるスラムパーク瀬戸。パーク名の由来となっているアメリカ・SRAM社の協力のもと、採石場跡地に作られたコースの全長は495m、標高差は約50m。ほぼすべてがバームとジャンプで構成されている人工的なコースは見通しが良く、スタート直後から見せ場のセクションまで観客がコース脇にずらりと並んで声援を送る光景がこの会場の風物詩だ。洪水被害やコロナ禍を経て5年ぶりの開催となった昨年、改めて大きな評価を得たスラムパーク大会には今年も140人近いエントリーが集まった。

5月半ばにしてはかなり気温が上がった週末。夏のように晴れ渡ったうえ、しばらく雨が降っていないということもあってコースはスーパードライ。ライダーが通り過ぎたコース脇には砂埃が舞い上がる。

エリート男子予選は土屋聖眞選手(チーム波多野@カトーサイクル)が51.940秒で1位。2位には52.370秒で幾田悠雅選手(輪娯館/vittoria)、3位には53.114秒で田中航太選手(myX/trailadventure)が続いた。

決勝が行われる日曜日の天気予報には突然雨マークがついた。

日が陰り過ごしやすい環境になったことで、スタートまでのバイクの押し上げの辛さは半減し、ライダーたちには好都合。時折サーっと降った雨もコースを適度に湿らせる程度にとどまり、走りやすいコースコンディションで決勝が始まった。

優勝は、予選1位、決勝1位で土屋選手が完全優勝。2位には幾田選手、3位には金子匠選手(SPECIALIZED)が入り、ベテランの意地を見せた。4位には田中選手、5位には渡邊翔大選手(CIVRELHomies/チーム波多野)が入り、5人中4人が10代という表彰式となった。

昨年、誰もが勝つと信じていたものの決勝でまさかの転倒を喫したローカルヒーロー、土屋聖眞選手の1年越しのリベンジ。しかも、約500mのコースで2位以下に3秒以上の差をつける49.288秒という脅威的なタイムを叩き出した。圧倒的なタイムに会場は湧き、MCがタイムを読み上げた瞬間、ローカルライダーたちによる胴上げで祝福された。

「去年は転んで負けちゃって悔しかったので、今年勝てて良かったです。バイクの選択で結構迷って、ハードテールのマレットにしました。スタートで(幾田)悠雅に、まだ40秒台出してないの?と煽られたりもしたんですが(笑)、勝てたのはそんなライバルたちのおかげでもあるかなと思います。次戦の白馬岩岳も勝って3連勝目指します」と話してくれた。

エリート女子は14才の藤森美空選手が優勝。納得できるタイムではなかったと言いつつも、1分を切る立派なタイムを刻んだ。

今回は30人を超える小学生も参戦してくれた。Lo、Mid、Hiと2学年ごとにクラス分けされたキッズクラスでも毎戦、全国から集まったライダーたちが熱い戦いを繰り広げている。やっと勝てたと喜ぶ子もいれば、悔しくて毎日練習すると宣言する子。エリートクラスだけではなく、大人も子供も精一杯走った、暑い熱い週末になった。

エリート男子リザルト
1.土屋聖眞(チーム波多野@カトーサイクル)49.288
2.幾田悠雅(輪娯館/vittoria)52.460
3.金子匠(SPECIALIZED)52.801

エリート女子リザルト
1.藤森美空 59.517
2.篠原彩緒(morinekiよろづやレーシング)1:06.173

次戦、#4 長野県白馬岩岳MTBパークは6月15日・16日 の開催となる。

現在、絶賛エントリー募集中!
エントリー締め切りは6月14日(金)昼12時です!
詳細はこちら
https://dhseries.jp/2024-4-hakubaiwatake/

©️Hiroyuki NAKAGAWA/DOWNHILL SERIES

昨年のリベンジを完璧な形で果たした土屋聖眞

 

©️Hiroyuki NAKAGAWA/DOWNHILL SERIES

エリート女子優勝の藤森美空

問:DOWNHILL SERIES
https://dhseries.jp/

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