電動アシストの優位性が120%発揮される!? Eグラベルロードの世界

グラベル系バイクと同様、海外のスポーツバイクシーンと比較して盛り上がりにやや欠ける日本のEバイク市場。しかし、Eグラベルロードの登場により、その流れは一気に変わるかもしれません。グラベル系バイクならではのスペックに電動アシスト機能が加わったらどう変わる?その魅力はさらに拡大すること必至。ここではその理由について、より具体的に紹介していきたいと思います。

電動アシスト機能が解消するグラベル系バイクの弱点

登り坂でも憂鬱にならない電動アシスト

ママチャリタイプのシティ車を含め、電動アシスト車に乗ったことのある人にとっては極々当たり前。その登り坂での優位性は誰もが認めるところ。特に長時間走行をプランとしたロングライドの場合、国土の7割近くが山林という日本において、必ずと言っていいほどルート上に峠が含まれます。市街地の利用であれば長くても登り坂は数百メートル。電動アシスト機能がなくとも、ちょっとだけ頑張ればOKです。しかし、本格的なサイクリングとなると……Eバイクのメリットは容易に想像がつきますよね?

疲れやすいオフロードで体力を補う電動アシスト

アスファルトで舗装された道と異なり、グラベルを含むオフロードには大小こそあれ、必ず路面に凹凸が存在します。ボールを転がしてみれば分かるように、ボールが停止する場所までの距離はオフロードの方が圧倒的に近く、これは路面の凹凸がタイヤの転がり抵抗となっていることを証明しています。そう、アスファルトと比較して、オフロード走行では体力が大きく削られるのです。また、ボールが跳ねることから分かるように、駆動力にロスが発生することも。電動アシスト機能はその体力を確実に補完してくれます。

荷物の重さが苦にならない電動アシスト

海外ではツーリングバイクの新たな形として、すでに受け入れられているグラベル系バイク。競技志向のロードバイクとの最大の違いは、荷物を積載して出かけることまで考慮されている点です。グラベル系バイクの流行と同時進行して、前後キャリア+4バッグからなる従来のスタイルと異なる、フレームバッグ+シートバッグを利用した〈バイクパッキング〉と呼ばれるライトなツーリング車のスタイルが確立。荷物の重さが苦にならない、電動アシスト車ならではのメリットを存分に活かすことができるのです。

バッテリー内蔵の美しいフォルムを実現
Eグラベルロードの完成系

BESV JG1
ベスビー JG1

軽量かつ小型化を実現したリアハブ内蔵タイプのモーター。パワーの伝達ロスを防ぎ、高いエネルギー効率を実現する。

デザイン性と視認性に優れた小型フルカラー液晶ディスプレイは、時計表示に加え、9つのパラメーターを自由に選択可。

7.0Ah×36Vのバッテリーをダウンチューブの内部に完全に収納。Eバイク然としないスマートなフォルムが与えられた。

シマノのグラベル専用コンポーネントGRXを標準搭載。フロント42T、リア11-42Tのギア設定により、ゆとりある走りを提供。

価格:36万9600円(税込)
サイズ:S、M
重量:15.8kg(S)/15.9kg(M)
フレーム:アルミ
変速:1×11speed
コンポーネント:SHIMANO GRX
タイヤ:MAXXIS RAMBLER(700×38C)
アシストモード:3アシストモード&スマートモード
バッテリー:36V 7.0Ah リチウムイオンバッテリー
モード別最大走行可能距離:105km/40km
問:BESV JAPAN
https://besv.jp/

IMPRESSION

モーターをセンターにマウントするEバイクが多い中、リアハブ内蔵タイプとしたJG1は、Eバイクであることを意識させない軽量な車体に仕上がっています。今回、試乗に当たってグラベルのみならず、マウンテンバイクで走るようなシングルトラックにも持ち込んでみましたが、走行ラインを狙って走るような場面でも、その軽快な操作感が際立っていました。38Cのタイヤ、カーボン製シートポスト&フォークのおかげで、Eバイクにありがちなフレームの硬さは感じにくく、快適性も高いレベルでキープ。入力に対してナチュラルにアシストしてくれるモーターの特性は、乗り手の感覚に寄り添ったベスビーらしい味付けと言えるでしょう。

続々と登場するEグラベルロードに注目!

Cannondale
Topstone Neo5

キャノンデール トップストーンネオ5

続々と登場するEグラベルロードに注目!信頼性の高いボッシュのアシストユニットを搭載し、パワフルで効率的なライドを実現。オフロードのコントロール性の良さも◎。

価格:49万5000円(税込)
●フレーム:アルミ ●サイズ:SM、MD、LG ● タイヤサイズ: 700× 3 6 C  ● 変速: 1×11speed ●重量:― ●カラー:ブラックパール ●ドライブユニット:ボッシュ パフォーマンスラインCX

問:キャノンデール・ジャパン
tel 06-6330-1801
https://www.cannondale.com/

MIYATA
ROADREX i 6180

ミヤタ ロードレックス i 6180

オンもオフも快適に走れる、低重心&スタイリッシュなデザインが魅力のマルチパーパスバイク。ドライブユニットはシマノのステップスを採用。

価格:40万7000円(税込)
●フレーム:アルミ ●サイズ:45、53cm ●タイヤサイズ:650B×45C ●変速:1×10speed ●重量:18.9kg(45)、19.1kg(53) ●カラー:ブラック/メタリックグレー、ブラック/ブルーグレー ●ドライブユニット:シマノ ステップス DU-E6180 ●モード別走行可能距離:70~105km

問:ミヤタサイクル
tel 0465-80-0661
https://www.miyatabike.com/

YAMAHA
WABASH RT

ヤマハ ワバッシュ RT

上質なアシストを提供するオリジナルのドライブユニットが軽快なロングライドと圧倒的な走破性を実現。ドロッパーシートポストを標準装備する。

価格:43万8900円(税別)
●フレーム:アルミ ●サイズ:S、M、L ●タイヤサイズ:700×45C ●変速:1×11speed ●重量:21.1k g(S)、21.2k g(M)、21.3k g(L) ●カラー:セレスタイトブルー ●ドライブユニット:ヤマハ PWシリーズST ●モード別走行可能距離:85~200km

問:ヤマハ発動機 カスタマーコミュニケーションセンター
tel 0120-090-819
https://www.yamaha-motor.co.jp/

 

『自転車日和』vol.61(2022年5月発売)より抜粋

-OTHER
-, ,

© 2020 TATSUMI PUBLISHING CO.,LTD