東京サイクルデザイン専門学校の学生による「アクティブシニア層」のための電動アシスト自転車

東京都渋谷区の自転車専門学校「東京サイクルデザイン専門学校」。その自転車クリエーションコースの3年生が毎年取り組んでいるのが自転車制作の課題だ。本年度も昨年に引き続き、太陽誘電株式会社の協力により電動アシストユニットを用いた自転車の制作となった。

今回のターゲットユーザーは「アクティブシニア層」。

まだまだ元気で活発ながら、体力や身体バランスにちょっと自信がなくなってきたという60〜70代をユーザーとして想定した。リアリティーを追求するため、実際に3名のターゲットユーザーを招き学生自身がヒアリングを実施。それを元に各グループがコンセプトを設定、太陽誘電株式会社の「安全・安心・こわくない」という電動アシストユニットの特性を活かしつつ、ターゲットの実情に合う自転車制作を試みた。

「ソーシャルバイクプロジェクト」として発表されたのは、学生4〜5名で構成される6つのグループによる合計6台の自転車。各グループがターゲットユーザーへの聞き取りを行い、さまざまな角度から課題にアプローチした。

同じターゲットユーザーにヒアリングをしつつもグループごとに受け止め方はさまざま。それぞれが個性ある作品として仕上がっていた。

制作車両の概要はこちら

Aグループ

車両名称:ES-1000A(イーエス1000エー)
名称の由来:Eはエレクトリック、Sはシニア、1000は1000キロ走行、Aはアクティブ
コンセプト:普段スポーツバイクに乗るアクティブシニアへ 安全に楽しく乗れるセカンドバイクを

安定性を重視した車体設計でシニア向け自転車に見えないモダンなフォルム。自由度の高いオリジナルハンドルでポジションの自由度を高めている。

 
Bグループ

車両名称:Electric Klunker(エレクトリッククランカー)
名称の由来:クランカーはMTBの原型で60年代に発生した乗り物
コンセプト:レトロフューチャー

私服に似合うデザイン。ゆったり乗れるジオメトリーに安定感のある太いタイヤを装着。オンロードオフロード問わずアクティブに乗れる車体とした。

 
Cグループ

車両名称:KAAGO(カーゴ)
名称の由来:たくさんカゴに積載できる
コンセプト:積載と走行の両立

走破性と低重心を両立する前後異径ホイールを採用し太めのタイヤをセット。2Lのペットボトルを6本積載し車重が増加しても走行時の安全性を確保する。

 
Dグループ

車両名称:A(エース)
名称の由来:「1」を意味する「A」を掲げることで新たな人生の始まりを意味する
コンセプト:ネオスポーツ自転車

様々なポジションが取れる特殊なハンドルやスポーツライドに適したサドルを装備。自分の力で走る楽しさを味わうため電動アシストのギア比を低めに設定した。

 
Eグループ

車両名称:RAKUDA(ラクダ)
名称の由来:「楽チン」「ラクダに似た形」「ラクダの運搬力」から
コンセプト:買い物を快適に、移動をアクティブに

荷物を運ぶことを重視しフレーム一体型の前後キャリアを装着。ペットボトル2L×6本を箱ごと積むことが可能。オリジナルのヘッドバッヂも制作した。

 
Fグループ

車両名称:Cocle(クークル)
名称の由来:coolとuncleを掛け合わせた造語
コンセプト:シニア向けにとらわれない自転車の提案

極太の角材を使用したフレーム。トップチューブの前後にはライトを内蔵する。BMXタイプのハンドルを採用するなど日常にカッコよさをプラスした。

 

発表後は実際にターゲットユーザーとなった3名も、学生の作品を試乗。率直な意見を学生たちにぶつけていた。

それぞれの作品から、課題に真摯に向き合った結果が感じられた。学生たちの今後の活躍にも期待したい。

 
学校法⼈ ⽔野学園
東京サイクルデザイン専⾨学校
https://tcds.jp/

-OTHER, インフォメーション
-

© 2020 TATSUMI PUBLISHING CO.,LTD