実録リアル自転車ライフ「東京マラソン」vol.8

写真と文:星野哲哉

東京マラソン当選をきっかけに
マラソンをはじめてみました

開催日:2016年2月28日

今年で10回目を迎えた、日本最大の市民マラソン。東京のど真ん中を走ることができるため、国内外問わず、非常に人気がある。

そのため、参加するには、約10倍もの確率の抽選に当たらなければならない。なかには、10回連続で外れているという人もいるほどだ。

その一方、私のように、初めて応募して当たってしまう者も。実際、外れ続けている人に、かなり羨ましがられました。

 

自転車ライフなのにマラソン?
東京マラソンに出てきました!

早いもので、この連載を始めて2年。これまで、ロングライドやヒルクライムレースに出た話や、3本ローラーを買った話などをしてきた。

こんな話をしていると、私のことをバリバリとトレーニングしまくっている、相当な乗り手かと勘違いする人もいるかもしれない。

だが実際は全然そんなことはなく、ヒルクライムレースではだいたい出場者の2/3ぐらいの順位。

せめて真ん中ぐらいの順位にはなりたい、なんてことを考えている程度なのである。

でも、やっぱり速く走れるようになりたい。ではどうしたら良いか?  

とにかく走りまくる必要があるのだろう。毎日ローラーをしたり、定期的に峠に行ったりとか。

まぁ、頭ではわかっているんだけど、そこまで出来る精神力がない。それに一応サラリーマンなので、言うほど時間もない。
 
なんて言い訳をしている人間が、何を思ったか最近ランニングを始めた。

理由は、今年2月に行われた、日本最大の市民マラソンである東京マラソンを走るため。

昨今のランニングブームもあり、「自分もやってみようかな?」なんていう軽い気持ちで申し込んでみたら当たってしまい、走るはめ?になったのだ。

これまで自転車には乗っていたものの、ランニングはまったくの未経験。当然、フルマラソンどころか 10km、5kmの大会にも出たことがない。

そんな状態でのいきなりのフルマラソン。大会3か月前の昨年暮れから、走り始めたのだった。
 

自転車のトレーニングに
ランニングは効果アリ

ネットで「ロードバイク ランニング」と検索してみると、「クロストレーニング」というキーワードが目に入ってくる。

クロストレーニングとは、あるスポーツのトレーニングに別のスポーツを取り入れることである。

で、先ほど検索した結果を見てみると、「ロードバイクのトレーニングに、ランニングは効果があるのか?」といった質問系のサイトが多く目に飛び込んでくる。
 
これらの中身を見てみると、「効果があります」というものや、「自転車とランニングは、使う筋肉が違うから意味がない」といったものまで様々ある。

で、私の感想はというと、「効果がある!」
 
走るようになって、明らかに今までより軽い力で自転車をこぐことが出来るようになったと断言できる!
 
まず、自転車に比べてランニングの方が圧倒的に負荷がかかる。

走り始めて思ったのが、「自転車ってなんて楽なんだろう」ということ。

人力とはいえ、自転車も一応マシン。ペダルをこぐ脚を止めてもある程度は進んでいく。

だけど、ランニングの場合、脚を止めたら止まってしまう。前に進むためには、脚を動かし続けなければならない。正直、「なんて辛いんだろう」と思った。

それだけ、身体に負荷がかかり、自転車では鍛えられない筋肉が鍛えられている(ような気がする)のだろう。
 
そして、自転車もランニングも、見た目は脚を使う運動だが、脚の筋肉のみを使っていたら早々にバテてしまう。

イメージとして、脚の筋肉をなるべく脱力させて、胴体、いわゆる体幹を意識して動かす感じにすると良い気がする。

ランニングだったら、胴体が先に前に進んでいき、それにつられて脚が動いていく。

自転車だったら、ペダルを踏みつけるというよりは腹筋やお尻の筋肉で持ち上げる。

そんなところが似ているので、お互いに効果があると思う。
 
そんなわけで、走ることによって今まで自転車に乗っているだけではつかなかった筋肉が鍛えられ、自転車をこぐ力にもプラスになった(気がする)。

また、足りない筋肉(特に腹筋)がわかり、「筋トレをしよう」という気にさせ、実際に定期的に筋トレをするようになったという効果もあった。

この後、話の流れとしては、「自転車で○○に走りに行ったら、今までよりも○分速くなった。」とか、「今までと全然変わらなかったよ。」とかいう締めで終わるのが普通かと思うが、残念ながら、これといったところに走りに行っていない(せいぜい片道20㎞くらいの平地)。

なんとも説得力のない、尻切れトンボな結末で申し訳ないが、結果は次回以降……ということで。

一応、いくつかのヒルクライムレースにエントリーしているので、ランニングの効果があったのかどうか楽しみにしてください。
 
ちなみに東京マラソンの結果はというと、25 ㎞過ぎから膝が 痛くなり(いわゆるランナー膝)、歩くのもままならなくなったけど、なんとかゴール。タイムは5時間半ぐらいだった。

それにしても、沿道の人の数はスゴい。さすが、東京のど真ん中を走るだけある。あの声援がどれほど力になったことか。人気があるのもわかる気がする。

もうフルマラソンはコリゴリと思ったけど、東京マラソンだったら、また出てみたいかな?
 

アナザー自転車ライフ

2015年10月 ジャパンカップ

宇都宮の森林公園で行われる、サイクルロードレース。世界トップライダーの走りを間近で見られるため、ここ最近は毎年のように行っている。これ以外にも、年間を通して各地で国内レースが行われているので、一度行ってみてはいかが?

 
2015年 1月 ハンドメイドバイシクル展

これぞ職人技!と思わせる、手作りの自転車が一堂に会するイベント。 このような自転車は基本的にオーダーメイドなので、まさに自分だけの一品。いつかは作ってもらいたいと思った。

 
荒川 サイクリングロード

自宅から近いため、ホームコースのようなところ。しかしこの冬は、自転車ではなくランニングで利用することが多かった。桜の季節になり、ようやく自転車に乗る回数も増えてきたか?

 

Profile 星野哲哉

別の編集部でWEBサイトを担当する、 ただの自転車好き。マラソンをするにあたり、独りでは続かないと思い、ランニ ングスクールに通うことにした。そこには、フルマラソンどころか、100㎞やそれ 以上走るレースに出るような人もいる。 自転車なら100㎞はあっという間だが、走るなんて考えられない。まだまだ世の中、知らないことだらけです。

 
『自転車日和』vol.40より抜粋

- 連載, ロードバイク

© 2020 TATSUMI PUBLISHING CO.,LTD